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第10話
レシーブの練習は、床に飛び込んでいく時不器用に膝や肘をぶつけ、それがトラウマになってなかなか思い切り飛び込むことが出来ない。コーチが打ち込んでくる球が怖くて、腕を差し出すのと同時に目をつぶってしまい、顔面で球を受けてしまったことも一度ではない。アタックの練習でも、セッターとタイミングが合わず、空振りを繰り返した。
一緒に入部した同級生たちは経験者がほとんどなので、ネットの設営などの仕事もそつなくこなしていく。初心者の僕はそれらを一から説明してもらわなければならない。全ての事においてほかの部員たちに迷惑のかけ通しだ。
いくら背が高くてもやっぱり僕はお荷物で、本当は辞めた方がいいんじゃないかといつも思っている。でも、どうしても辞める訳にはいかない。
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