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第23話
口の奥深くまで舌でかき回す濃いキスをした後、唇で乳首を啄ばんだり、耳朶を舐めたりしていると、先輩が僕の手を後ろに導いた。
「ここ、触って、解して」
僕は先輩に導かれるままに、その引き締まったお尻に手を当てた。そして、びっくりした。
先輩は、コートの中ではホントに大きく見える。二人でいても堂々としていてかっこいいので、実際よりもずいぶん大きく認識していたようだ。
今、僕のベッドに裸で横たわり少し震えている先輩は、好きだと告白したとき腕の中にすっぽり収まった通り、小さくて細い。僕の大きな手が包みこむように掴んでいる先輩のお尻は、ちょっとでも無茶したら壊れてしまいそうだ。
「どうしたんだ?」
先輩の声が不安そうに尖る。
僕は潤滑剤を手に取ると、先輩の後ろの窄まりを恐る恐る解した。
先輩は恥ずかしいのか、枕を顔に当てていて、体は強張っていた。
自分で準備したと言った通り、柔らかくなっていたが、僕の指が一本でも入るのかと思うほど狭く、ましてや、体が大きい分サイズも大きい僕のモノを、先輩の小さい体に押し込むなんて、先輩が壊れるかもと怖気づいた僕にはとても無理だった。
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