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第13話「風呂」
(3回もした、、)
ドッと疲れた身体でシャワーを浴びながら、義人は少し痛む腰を摩った。
ソファの上で1回、寝室に入ってベッドで2回。
夏休みに入る前にふざけて2人で段ボールで買っておいた潤滑ゼリーでぐずぐずに穴をほぐされて、奥まで滑り込ませた肉棒で何度も突かれ、甘い言葉をかけられながらイカされた。
「もう1回したい」
「だぁかぁらぁ、、」
先にシャワーを浴びていた義人の背後に立ち、後ろからギュッと彼を抱きしめ、藤崎もシャワーから出てくるお湯を浴びた。
ミルクティベージュの髪が少し暗い色に変わり、ぺたん、と肌に張り付くので前髪だけかきあげておく。
「何で勃ってんだよふざけんなよ3回もしたんだぞ」
「だって久々なんだよ〜?義人〜」
「ちんこを揉むな!!」
尻に当たる明らかに勃起したそれの感触がむず痒い。
腹に回されていた手がずるりと下に下がり、嬉しそうな声の藤崎に股間をむにむにと揉まれて、ピク、ピク、と腰が弾んで、嫌がりながらも気持ちの良い感覚に義人はまたとろんとした顔になっていく。
どうにもこう、藤崎に触られると逆らえない自分がいた。
「や、だっ、風呂だと、立ちバック、じゃんっ」
「立ちバック好きでしょ」
「んっ、ンンッ」
後ろから義人の肩に顎を置き、自分が揉んで弄んでいる彼の性器に藤崎は視線を落とした。
少しだけ勃ち上がり始めてはいるものの、まだ片手の中に収まるくらいに小さく、ふにゃっとしている。
「久遠、本当に、も、寝ようって、なあっ!」
「んー、乳首もたってる。可愛いなあ」
「んっ」
左手でゆるゆると性器を扱きながら、右手は義人の乳首を愛でに肌をなぞって胸元にたどり着いた。
(ダメだ、またねちっこいモードになってる)
藤崎のゆっくりした愛撫の仕方に、義人は内心ため息を吐きつつ、優しい手つきに視線を細めて背中を彼に押し付けた。
「んー?」
「するなら、ちゃんと触れ」
強気なひと言に、思わず口元を緩める。
「はーい」
べろ、と首筋を舐めて、藤崎は優しく左手で肉棒の下にある袋を揉んで、またゆっくりと性器を扱き、亀頭をきゅっと摘んだ。
「あんっ」
「んん、その声好きだなあ」
「はあっ、先っぽ、やめて、ビリってするから、」
「これ?」
「ぁあっん」
尿道の入り口から溢れ出ている温かいねっとりした体液を指ですくい、亀頭の全体に塗り付けながら優しく揉んで刺激して、それからまた尿道の口を人差し指で塞ぐように指の腹を押し付け、ぐりぐりとほじくり始める。
「あっ、いやだそれッ、んっ、それ嫌いっ、」
「えー、これ好きじゃなかったっけ?」
「好きじゃないっ、あっ、あっあっ、いやだ、だめ、久遠、あ、っ」
「出そう?」
「ん、ひっ、、ん、嫌だ、ぁんっ、気持ちいい、これ、あっ」
「出しちゃう?」
「あ、あっ、出したい、ンンッ、しゃ、せ、えっ、した、ぃいっ」
「ん?なに?聞こえなかった」
亀頭のすぐ下の裏筋を中指で強く押す。
ぐにぐにと力を入れたり抜いたりしながらも尿道をほじると、義人が腰を引いた。
わざと藤崎の勃ち上がったそれに尻たぶを擦り付けて、「お前も」と誘っているようだ。
「お尻もするの?」
「ん、違う、久遠のも、んっ、尻はいい、ゼリーないから」
「持って来たよ?」
「エ?」
一瞬乳首から離れた藤崎の手は自身のそそり立ったそれに触れると、肩幅くらいに開かれている義人の脚の間、太ももの隙間にぬるん、と入り込ませた。
「あっ、?」
「お風呂場でえっちした過ぎて、ゼリーのボトル持って来ちゃった」
「え、もう、え、、」
お風呂場えっちを絶対に完遂すると言う意志でシャワーを浴びに来たらしい藤崎に呆れ、義人は性器を扱かれたままため息をついた。
こう言う、下らない事に全力で来るのは藤崎らしくて面白いのだが、あまりにも性欲が強くてたまに滅入りそうになる。
(俺、50歳くらいになったらお尻の穴ゆるっゆるになってそう、、)
義人は嫌な想像をしてしまった。
キュポッ
彼が性器から伝わってくる甘ったるい痺れに吐息をこぼしながらボーッとそんな事を考えていると、背後でボトルの蓋が開けられる音がする。
その音を聞くだけで、キュン、と後ろの穴が締まるのだから、もうここで感じないセックスは義人にはできないかもしれない。
太ももの間にある藤崎の性器の太さと熱さを確かめるように、わざと脚を閉じた。
「ん、、義人、まだ脚締めちゃダメだよ」
「早く、、」
「はーい、分かったから」
藤崎は義人の性器から手を離してとろんとしたボトルの中身を手のひらの上に乗せ、人肌くらいに温まるまで待ってから、ゆっくりと義人の内腿に手を差し込んでそれを塗り付けた。
「ぁ、、早く、久遠」
「ん。お尻突き出して」
「、、こお?」
「上手。可愛い」
壁に手をついて尻を突き出すと、太ももを締める。
ぬるついたその間で藤崎が腰を引くと、ヌルルッと彼の肉棒が擦れて、いやらしい気持ちが大きくなった。
「はあっ、あっ、」
これは素股だが、義人はセックスの真似事のようでこれはこれで好きだ。
「義人、自分でシコって」
「んっ、んっ、ぁあっ、はあっ」
藤崎に言われるまま、後ろから太ももの間で藤崎がそれを擦るたびにぷるんぷるんと揺れていた自分の性器を掴み、早く絶頂したくて堪らない義人は荒く扱き始める。
「あぅっ、ん、はあっはあっ、ああ、あっ、イク、イク、あ、」
「はあ、、はあ、、んー?気持ちいいね?」
「あ、ぅ、あ、久遠、久遠ん、穴、挿れて、ねえ、んっ」
扱く手を早めながら、義人は振り向いて肩越しに藤崎を見つめ、息を切らせながら懇願する。
ザアア、とずっと流れているシャワーからお湯をすくってたまに彼の背中にかけながら、藤崎は腰を太ももに打ち付けつつ、にこ、と笑って返した。
「穴?」
意地悪くそう言った。
「穴、ねえっ、ん、はあっ、はあっ、ねえ、お願いだから、はあっ」
義人は身体が熱くてボーッとしてきている。
顔は真っ赤で、感じきったとろんとした扇情的な表情で、たまに飲み切れなかった唾液を口の端から垂らしては肩口でグイ、と拭いて誤魔化す。
「穴ってどこの?」
藤崎はそうやって、彼の理性が崩れるところを見るのが好きだ。
自分だけに見せてくれる乱れきった彼が好きだ。
「ん、、ここ」
壁から手を離し自分の左の尻たぶを掴んで広げ、割れ目に隠れていた後ろの穴を藤崎に見せつける。
尻を突き出したその状態だと、藤崎からは余計にくっきりと綺麗に皺の寄った少しヒクついているそれは良く見えた。
「ここ、挿れて」
挑発してくる彼の視線に愛しそうに目を細めてニッと笑うと、藤崎は浴槽の縁に置いていたボトルを手に取り、またとろんとしたゼリーをブヂュッと絞り出して温め、窪んだ義人の穴に垂らす。
「ぁ、」
とろみのある感触が穴から割れ目の下の方まで垂れていき、かゆくて、くすぐったくて、義人は下唇を噛みながらその小さな快感にも耐えた。
「義人、えっちになったね、本当に」
「んふ、っ、ぁ、誰の、せいだ、、」
「俺が頑張ったからだと思ってるよ」
「頑張ったって、ぁん、んっ、いい言い方すれば、だろ、んっ、毎日、毎日、ンンッ、突っ込まれる、方の、身にも、あ、はあっ!」
ゼリーを絡めた藤崎の中指が、ツプン、と穴の中に押し入る。
「入った」
「あ、ぁあ、あ、あ、」
「奥まで入れるね。さっきまでしてたのにもう狭くなってる。義人のお尻の穴は優秀だね」
「く、おんっ、あっ、ひっ、うっうっ」
「ん、苦しい?痛かった?大丈夫?」
「あ、ああッ、あっ、ちが、ウッ、ちんこ、が良いっ」
「え?」
「ちんこ、挿れてっ、ぁンッ、はあっ、ちんこ、はあっはあっ、ちんこ挿れて、はあっ」
「んー、もう少しほぐしたらね」
「早く、して、はあっう、はあっ、ぁ、あっ」
「うん、ごめんね」
奥までゆっくりと差し込んだ指の動きに合わせて腰を揺らし始める様を見つめて、藤崎は嬉しそうにそう言った。
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