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第7話
はじめての飲み会は楽しかった。
田村が所属しているサークルのメンバーは気さくな人たちで、お酒が強くない僕に無理強いはしなかった。
それなのに、つい飲みすぎてしまった。
「柊、大丈夫か?駅まで送るよ」
「ん、大丈夫。田村、二次会も幹事だろ。行かないと」
「分かった。ヤバかったらすぐ連絡しろよ」
「ありがとう。お疲れ様」
田村とは店の前で別れ、僕は駅に向かった。
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21時を過ぎたばかりで終電まで余裕があったが、帰りを急いだ僕は繁華街を突っ切ることにした。
ネオン輝くそこが、他の通りとは違うことに僕は気づかなかった。
それに気づいたのは数分後。
僕は激しく後悔した。
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