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第41話
眩しさにフワリと意識が浮上して目を開けると、カーテンの隙間から朝日が差し込んでいた。
この部屋には時計がない。
だから、外の明るさでしか判断ができない。
この眩しさは、たぶん朝だろう。
「あ、携帯」
身体を起こすと後孔から昨日の残滓が溢れた。
昨夜はブジーという道具を付けたまま、何度も穿たれた。
この道具を初めて尿道に入れられた時、痛みしかなかった。
昨日も最初は痛みがあったが、薬を打たれたため途中からは指でブジーをトントンされる度に背中がゾクゾクした。
「どうだ。痛いだけか?」
「んあっ…やっ、ぬ、抜いて下さーーひやぁっ…」
前と後ろから同時に攻められ、手足の自由が効かない身体は仰け反ることしか出来なかった。
カチャリとドアが開き、バスローブ姿の逢坂様が入ってきた。
「柊、おはよう」
「……僕の携帯をー」
「ああ。そうだね」
ナンバー式の小さな金庫から携帯を取り出すと僕に渡した。
電源を入れるとまだ6時を過ぎたばかりだった。
少し待つと着信音がし、逢坂様に背を向け通話ボタンを押す。
「はい」
『柊か?』
「創士様…、おはようございま、あ、そちらは夜だからこんばんはですね」
『はは、どちらでもいいよ』
「そちらはどうですか?」
『今日も文化の違いに圧倒されたよ。明日も朝から移動だよ』
「ふふっ、ぁっ…」
『どうした?』
「いえ…携帯を落としそうになっただけです。あのっ、明日も早いですよね。っ、そろそろ」
『柊?』
「じゅ、充電が…ぁ、の、携帯の、充電をしておくの、忘れ、て…」
『切れそうなのか?』
「はい」
『…そうか……柊…声が聞けて良かった』
「ぼ、くも、です」
『じゃあ、また掛けるよ。柊……愛してる』
電話が切れた。
振り返り睨みつけるけど、意に介さず押し倒し挿入した逢坂様は激しく打ちつけた。
「んっ、んっ、な、なんで」
「何が?」
「なっ、ん、で、電話の邪魔…」
「彼の声に蕩ける君の顔を見ながらしたくなったんだよ」
顎を掴まれ後ろを向かされるとキスをされ、舌をねじ込んできて口内を貪られた。
「ねぇ、僕にもあの顔見せてよ」
「いや、です」
「仕方がないなぁ」
「う、あ…」
電源を切った携帯を放り投げられ、両手を拘束された僕は意識を手放すまで穿たれ続けた。
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