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第2話

「サミル王国は、北の国と呼ばれ  ているの。昔はどの国よりも  裕福だったんだけど・・」 『何があったんですか?』 「敵対していた国の兵隊  に、帝の正妻が殺さたの」 正妻って、平安時代では一人 しかいないって、聞いたことがある。 この国でも、そうらしく 「正妻が、いなくなった事で、  帝は心を痛め今でも療養中  らしいわ」 「だから、今帝の心を和ませて  くれる人を探しているの」 「それで、会ったばかりの人に  いうのもなんだけど・・・」 『はい・・・』 嫌な予感がする。 「帝に会いに言って、欲しいの!!」 やっぱり。予感は的中した。 『でも、僕男だし。心を開いてくれる  とも、思わないし』 「大丈夫。男女問わずっていってたから  もし、気に入られたら私達の生活  も楽になるの」 『それは、本当ですか』 見ず知らずの僕を助けてくれたお礼に 何かしたいと思っていた。 これは、恩返しが出来るかもしれない と思った美樹は、この話を承諾した。

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