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覚醒

「───っはぁ!・・・はぁっ、はっ・・・」 俺の腕が突き破ったのは、白く細い蜘蛛の糸みたいなのが何重にもなった壁だった。 壁から這い出ると、俺を閉じ込めていたのは大きな(まゆ)だったらしく、湿った身体にほどけた繭糸がまとわり着いている。 うぇ・・・身体中べったべた・・・。 なんで俺、繭なんかに閉じ込められてたんだ・・・。 「魔王様がお覚醒(めざ)めになった!」 「お待ちしておりました魔王様!」 ・・・はい? あ、俺の事? ちょ、何か強そうなヤツらがいっぱいいるんだけど・・・。 「あ・・・ぁの・・・」 「直ぐにお身体を綺麗に致します」 「あえ?な、ちょっと・・・っ」 近くにいた銀髪のイケメンが、軽々と俺を抱き上げた。 嘘だろ、お姫様抱っことか勘弁してよ・・・。 つか俺ハダカなんだけどっ!? そのまま、大理石か何かで出来てそうな風呂場に連れてこられた。 まあ、取り敢えず身体に付いたべったべたを洗い流せそうだ。 「え、ちょ、なにす・・・」 「お任せください」 俺を姫抱きしてきた銀髪イケメンが、(おもむろ)に身体に触れてきた。 お湯に浸したタオルっぽいので俺の身体を拭ってくる。 俺、風呂は独りで入りたいんだけど。 「身体くらい自分で洗えるから・・・」 「どうぞ楽に」 「んぁ・・・っ!?」 どこ触ってんだよ!!? い、いきなりで変な声出ただろっ! 「ゃだ、やめ・・・ぁんっ」 温かいタオルで乳首を弄られながら、もう片方の掌で急所を握り込まれてる。 何で、こいつ、なに考えてんだ・・・っ!? 「ゃ・・・はなして・・・ぅああっ!」 うそ、嘘だ、そんなトコに、指入れてくるなんて・・・! あまりの出来事に頭も身体も対応できない。 ろくな抵抗も出来ず、ソコへの侵入を許してしまった。 「魔王様、私を求めてひくついていますよ。すぐに注いで差し上げます」 「やぁっ、抜い・・・てぇっ、あぁうっ!」 指を3本に増やされ、容赦なく胎内(なか)を押し広げられる。 こんな事されてんのに、なんで、何で俺・・・。 「指では我慢できませんか?では、どうぞお召し上がりください」 「んぁっ、だめ、やだ・・・ゃあああっ!」 侵入(はい)ってきた。 熱くて、デカくて、信じられないモノが。 俺のナカに、挿れられちゃった・・・。 「ひ・・・ぁあっ、ゃ・・・んっ、ぁんっ」 後ろから、犯されてる。 なんで、俺、魔王様なんじゃなかったの? だって、こんな、こんな事されて、キモチイイとか思ってる・・・。 これじゃ、まるで・・・。 「魔王様はサキュバスなのですから、こうして我々が、精力を注いで差し上げる必要があるのですよ」 「あっ、ん・・・さきゅ、ばす・・・?」 そんな・・・。 じゃあ、ランダムに選択された種族が・・・淫魔だったって事・・・? 魔王なのに!? え、待って、やだ、リセットさせてっ!! 「んぁあっ!だめぇっ、そんな、激し・・・っ、ひあぁあ───っ!」 どくどくと、熱いのが腹のナカに出された。 完全に犯された・・・。 なのに、何で俺、満足感に浸っちゃってんだろ・・・。 これから俺は、この新たな世界で、思ってたのと全く違う魔王生活を送る事になったのだった。

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