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油断
「魔王様、何故そんなに不機嫌でいらっしゃるのですか?」
「機嫌良くしていられる状況か?」
「そう思いますが」
「・・・んなワケねぇだろ」
魔王としての執務を済ませ、自室に戻ってきた俺。
そんなお疲れの俺を、最悪の方法で癒しやがったジオ。
それで、何で俺の機嫌が良くなる!?
誰もヤってくれなんて頼んでねーからっ!
「もーいいから、お前さ、他の何か仕事とか、しに行けよ、つまり出てけよ」
「魔王様に満足して頂けるよう尽くすのが私の仕事です」
いらねー。
むしろ不満足だ。
俺が満たされたいのはそっちじゃない。
「いーから。部屋でくらい独りにしてよ」
「・・・かしこまりました」
少し寂しそうにしながら部屋を出ていくジオ。
ああ、やっと一息つける・・・。
「くるるるる・・・」
「へあっ?」
なんだ、なんか変な音?
鳴き声?
「くるるっ、くるるるるっ」
「な・・・んだ、お前?」
俺の部屋に、変な生き物がいる。
いや、変なっつーか、これってアレだよな・・・?
「ど・・・ドラゴン・・・だよな・・・ちっちゃいけど」
でっかいベッドのふかふかクッションの上で、長い尻尾をふりふりしながら俺を見てる、体長約50cmの黒いドラゴン。
「ちっちゃいけど、すげーかっこいい!」
大人しそうなので、そっとその鱗に触れてみる。
あ、硬い。
でも、ちゃんと体温は伝わってくる。
「お前、いつからここにいたの?んで何してんの?迷子?」
「くるる・・・」
俺の指に、甘えるように額を擦り付ける黒ドラゴン。
か・・・かわいい・・・。
よし、飼おう。
「お前、名前とかあんの?俺が付けていい?かっこいいのにするからさー」
「くるるるっ!」
お、なんか嬉しそうだな。
名前、付けて欲しいのかな。
「んー・・・じゃあ・・・クロ・・・いや当たり前過ぎる・・・ブラックサンダー・・・は違うな・・・うーん・・・」
「くるる・・・」
「ミッドナイト!」
「ガルルっ!」
え、今なんかすごいそれっぽい獰猛な声で鳴きませんでした・・・?
ちびドラゴンもといミッドナイトが、鱗を逆立て吠え始めた。
何で・・・名前、気に入らなかったの・・・?
怒ってんの・・・?
「ちょ、ごめ、怒らないで・・・って何でっ!?」
「よく俺の名がわかったな、さすが魔王と言ったところか」
ミッドナイトが・・・あの可愛らしかった小さなドラゴンが・・・。
褐色の肌をした屈強な青年に・・・。
「なあ、俺の番 になれよ」
「ぃいいいやだっ!」
何でまたそーなる!?
もぉいい加減にして・・・。
「ひぁっ・・・ゃあっ」
いきなり無遠慮に股の間に手を突っ込んでくるミッドナイト。
さっきジオにヤられて、少し緩んだソコに触れてくる。
「何だ、コッチはその気じゃないか。俺の種子 が欲しいだろ?」
「ぁ、あ・・・ゃだ、やめ・・・ぅぁああっ!?」
ベッドに押し倒され、男の俺でも引くぐらいデカいソレを突っ込まれる。
ヤバい、すごい奥まで入って・・・。
「んひぃっ!・・・ひぁっ、だ、めぇ・・・っ、そ・・・な、おくぅっ」
「嬉しそうにしゃぶりついてんぞ。ほら、まだいけんだろ?一番深いトコ突いてやるから」
「あ"ぁあああっ!!」
だめ、まじで、侵入 っちゃイケナイトコまでキちゃってるから・・・っ!
規格外の雄に貫かれて一瞬意識がとんだ俺を、構わずずんずん犯すドラゴン。
「んっ・・・ぁう・・・ぁっ、あっ・・・ひぁああっ!」
腹んナカにマグマみたいに熱いのが流し込まれる。
内側から溶かされそうで恐い。
「ぁぅう・・・やらぁっ、も、ださな・・・んあぁんっ」
射精しながら挿抜を続けられ、白濁が泡になって溢れてくる。
え、こいつ、いつまで出す気なの・・・。
「もぉっ、とま・・・てぇ・・・おねが・・・っ」
「ちゃんと腹いっぱいにしとかないと、俺の子孕めねえだろ?」
「ゃあっ、やらっ 、あかちゃっ・・・やらぁっ」
嘘だろ、まさか、孕むとかないよな?
いくらなんでも、だって、俺男だし・・・。
でもこの異世界じゃ、男でも孕むのかもしれない・・・。
だとしたら・・・。
「いやああぁっ!もぉっ、だめっ・・・や、おく、だしちゃ・・・やあぁっ!」
恐い、こわい、コワイ・・・っ!
このままじゃ、こいつの女にされちゃう!
くそ、なんで魔王なのに、ぜんぜん力で勝てないんだよ!?
どんなに必死に抵抗しても、まったく相手にダメージを与えられてない。
魔王だし、なんか魔法でも使えるのかもしれないけど、使い方知らないし。
押さえ付けられて、好き勝手犯されて、ぐちゃぐちゃにされて・・・。
俺ってなんなの?
魔王って、この世界じゃ最下層なの?
悔しくて、悲しくて、恐くて、痛くて。
泣きながら散々犯されて、最後は完全に意識を手放した。
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