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第6話
「ね、おねがいします。なんだったら礼央さんは寝てていいんで」
「……ほんと気持ちわりい」
ベッドに縫い付けられて、唇を重ねる。ぬるりと唇を舐められると、薄く口を開けてしまう。その隙を待っていたかのような渚の舌が、口腔に勝手に侵入してくる。
歯列と上顎を舐めまわされて、寝巻きのシャツをまくられスウェットのズボンを脱がされる。
「はあ、礼央さん……っ、好き……」
「んっ、キモいって……」
身体の中心の熱を擦られて、思わず声が出てしまった。
渚がローションを取り出して尻の谷間に塗りつける。
ふちを指のはらで撫でられると、どうしてもそこの力が抜けてしまい、渚の指がぬち、と入ってくる。
「あっ……」
「気持ちいいですか? 礼央さんのここ、きゅうきゅう締め付けてくる」
「……んっ、やめろ……!」
「やです、かわいい、礼央さんすき」
どろりと甘い声で呼ばれると、反応してまた指を締め付けてしまう。
「ほっんとかわいい……、いっぱい気持ちよくなりましょうね」
渚の指が礼央のなかにあるしこりに掠ると「ぁんっ……」と声が出てしまう。
もうそこが気持ちいいところだと知っている自分の身体は、ちょっと前立腺を刺激されるだけで期待でお腹が疼いた。
「指、増やしますね」
もう一本、渚の指がなかに侵入してきて、二本の指でなかをぐちぐちと犯される。
「あっ、なぎさ……っ」
「礼央さんかわいい……すき……」
ちゅうちゅうと顔にキスの雨が降った。
「も、はやくしろ……っ」
渚は口にゴムを咥えて、性急に封を切る。
礼央に触っただけで、もう臨戦態勢になっているものにくるくるとゴムを被せた。
先端が窄まりにぴたりとあてられる。渚が腰を進めると、ゆっくりと窄まりが開いていき、渚のものの形に開いていく。
内壁が勝手に渚のものをきゅうと締め付けて、快感を得ようとしていた。
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