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第19話

「おーしっ!!今日の昼飯はチャーハンと野菜スープだな!!もも、まずは野菜の切り方だ!!」 「はい!お願いします!!」 大人ふたりが並んでも余裕のあるキッチン。 ぼくは野菜を水で洗い、キッチンペーパーでその水気を拭き取るところから教えて頂き、まな板に人参を載せていた。 「包丁はこう持って……」 丁寧に教えてくれるはるか先生。 ぼくはいびつな形になってしまったけど、なんとか切る事が出来た。 「最初にしては上出来かな」 「あ、ありがとうございます」 野菜をボウルに移していると、はるか先生のスマホが鳴る。 「お、どーした?あぁ、いいけど。あ、悪いけどピザ、何でもいいからホールで1枚買ってきて。今お客さん来ててメシ足りなそうなんだ。あぁ、任せるわ、じゃ」 「??」 誰か他に来るんだろうか。 「もも、多分同い年の職員がこれから来るぞ。ももとはタイプ全然違うけど、悪い奴じゃないから安心しろ」 「あ……はい……」 多分同い年ってどういう事なんだろう。 気になったけど、ぼくはその後料理を覚えるのに精一杯で聞くのを忘れてしまっていた。

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