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第26話
駐車場に着いた時、すぐ横に停まっていた白いセダンから黒色のパーカーにベージュのパンツを履いた紺野さんが降りてきた。
「お、おはようございます」
「うーす」
ドキドキしながら声を掛けると、紺野さんは不機嫌そうな顔をしながらもぼくに応えてくれる。
そのまま一緒に玄関まで行くと職員用の靴箱にぼくの名前のシールが貼ってある場所があって、すごく嬉しい気持ちになった。
ぼくは悠太郎に靴を履かせた後、そこに履いてきたスニーカーを入れ、前の職場で使っていた上靴に履き替える。
紺野さんに続いて職員室に入ると、昨日までにお会いした先生方全員がいらしていた。
「おはようございます!」
「おはようございます、もも先生。こちらが先生の席で、ロッカーは向こうにあります。名前をつけましたので、そちらに大きい荷物を置いてきてください」
「はい、ありがとうございます!」
はると先生に教えていただき、リュックから筆記用具を出してあとはロッカーにしまい、指定された一番端の席のすぐ横に悠太郎用らしい椅子があったので、悠太郎をそこに座らせてからぼくは席に座った。
「じゃあ、全員揃ったところで会議を始めようか」
園長先生が軽く咳払いをし、話し始める。
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