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第31話
それからの日々は、あっという間だった。
引越しを済ませ、研修を受け、料理も勉強して、妻との離婚問題の解決の為に裁判所に行ったりもした。
はるき先生のお知り合いの弁護士の方のお陰でぼくは慰謝料を受け取る事も出来て、そのお金は悠太郎の為に全額貯金する事にした。
あんなに愛していたはずなのに、離婚が正式な形になった時にはもう、ぼくは妻に対して何の感情も持たなくなってしまった。
それは離婚に至る過程の中で、ぼくと悠太郎の事を邪魔だと思った、という話を聞いてしまったからだ。
悠太郎も妻を恋しがったりせず、園の先生方にすごく懐いている姿や笑っている姿を見ると、母親がいなくても何の支障もないんだって思った。
3月の終わり。
悠太郎の誕生日のその日は幼稚園ではるき先生から研修を受けていたんだけど、はるか先生がはると先生の家で誕生日パーティをしようと言ってくれた。
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