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第32話
「今日はパーッとやろうぜ!!」
はると先生のお宅のダイニングテーブルに所狭しと料理が並ぶ。
ぼくが研修の間にはるか先生とはると先生が悠太郎を連れて買い物に行ったという事で、立派なケーキまで用意されていた。
そして、買い物には紺野さんが運転手で行ったらしく、紺野さんも来ていた。
悠太郎は紺野さんに懐いている様子だったけど、園にいても挨拶くらいしかしないぼくはすごく緊張していた。
「あ、あの、お金は……」
「いいって!俺ら3人からのプレゼントだから」
そう言って、はるか先生ははるき先生とはると先生の肩を抱く。
その瞬間のおふたりは、すごく嬉しそうな顔に見えた。
「ええっ、そんな!!お支払いします」
「じゃあ、オレにくれよ。春楓に言われて運転したの、オレだから」
そこに、紺野さんが入ってきてぼくに言う。
「はぁ!?お前、春希の車運転しただけだろ。一緒にメシ食わして酒代も奢ってやるんだからそれでいいだろ」
「チッ、春楓はうるせーな」
ぼくが困っていると、はるか先生が助けてくれた。
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