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第39話
気がつくと、ぼくはリビングにあったソファに寝かされていた。
ソファはベッドの様になっていて、ぼくの隣には紺野さんが眠っている。
「わぁっ!?」
その距離の近さに、ぼくは驚いて声を上げてしまっていた。
「んだよ、るっせーな。お前んとこのガキも起きるだろうが」
「あ、ごめんなさい……」
ぼくの声で紺野さんを起こしてしまう。
「……はるか先生たちは……?」
どこからか、微かに声が聞こえる気がした。
「あー……お楽しみタイム中じゃねーかな。確かめてみるか」
「えっ!?どういう事ですか?」
「見れば分かるって。だから静かにしてろよ」
紺野さんが急に小さい声になる。
「は…はい……」
ぼくも合わせて声量を落とした。
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