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第40話
リビングの奥にある扉。
その引き戸を紺野さんはゆっくりと開けていく。
「うぅ……っ、も…意識とびそ……」
「……駄目だよ、そんなの……」
「あぅ……んん……ッ……!!」
ぼくも一緒になって扉の隙間から部屋の中の様子を見てしまっていた。
先生方が裸で身体を重ねているように見える。
聞こえてくるはるか先生の声もはるき先生の声もいつもと全然違っていて、ぼくはドキドキしてしまっていた。
「まだ春翔としかセックスしてないよ、春楓。僕の事も気持ち良くして」
「や……あぁっ、はるき、そんなにされたら……っ……!!」
夢を見ているのかと思ってしまった。
ご結婚されてるはずの先生方が、男同士で行為に及んでいるように見えた。
「……あいつら、酔っ払ってるのもあるんだと思うけど、ホント節操ねーなぁ。恐らく、春希か春翔が暴走したんだろうけど……」
そう言って、紺野さんはそっと扉を閉めると、キッチンに向かって歩いていった。
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