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第74話

今日は悠太郎が寝る前に帰ろう。 そう思っていたから、ぼくは悠太郎がお腹いっぱいになったという話をしたところでお暇しようとした。 「じゃあ悠太郎、お家に帰ってお風呂に入ってから寝ようね」 「やだ!はるかせんせいとねたい!!」 「ダメだよ。今日はそういうお約束してないよ」 「やだー!!」 初めて、悠太郎が駄々をこねて泣き出してしまう。 「悠太郎、そんなに俺と寝たいの?……俺は別にいいんだけど……」 はるか先生が悠太郎を抱き締めながらはると先生とはるき先生の方を見る。 ふたりに確認してるみたいだった。 「はるか先生のお家は狭いから、はると先生のお家にお泊まりすればいいんじゃないかな。悠太郎くんがお泊まりするなら、僕もお泊まりしようかな」 「そうだね。悠太郎くん、お泊まりする代わりにパパや先生たちの言う事をちゃんと聞くってお約束できるかな?」 先生方は顔を見合わせると、そう言った。 「うん!いうことちゃんときけるよ!!」 「じゃあ決定!今日は皆ではると先生の家にお泊まりだ!!」 「わーい!!」 皆でお泊まり。 という事は浩も泊まるって事だよね? 「ヨースケ、1回帰って荷物取りに行くぞ」 そんな事を考えてドキドキしていると、浩に肩を叩かれる。 「あっ、そうだね。すみません、はると先生」 「いえ、こないだもお泊まりでしたからそうなると思っていましたよ。とりあえず布団やお風呂道具はあるので着替えやパジャマ、持ってきてくれますか?」 「はい、分かりました」 「もも、悠太郎と風呂入ってるかもしんねーけどいいよな?」 「あ、はい……」 はるか先生、なんだかすごく嬉しそうに見えるけど、はるき先生とはると先生は……どう思ってるのかな。

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