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第77話
その日の夜、悠太郎は結局ぼくと寝る事を選び、ぼくとソファベッドで寝ていた。
浩はというと、はると先生が近くに敷いてくれた布団で寝て、ぼくにちょっかいをかける事はなかった。
『春翔んちに戻る前にしといて良かっただろ?』
というメッセージを浩がその後でくれて、ぼくは、
『うん』
とだけ返事を書いて送信していた。
連休明けの週末に迎えた母の日コンサート。
うちは母親がいないから、代わりにぼくの母に連絡をし、前の日から来てもらっていた。
当日、そんな家はぼくの家だけで、悠太郎が辛い思いをしないか不安だった。
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