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第104話
「お、いーもん見っけ」
トイレの掃除用具置き場から、
『清掃中。しばらくお待ち下さい』
の立て看板を見つけた浩は、それをトイレの入口に立てていた。
「浩、ぼく、演奏聴きたいよ」
「あぁ?じゃあとっととオレの事イかせろよ。そしたら会場戻ってやる」
「ねぇ、何でこんな事……」
「何で?今日のお前見てたら急にムラムラしてきたから」
ふたりで入るには狭いトイレの個室に入れられ、壁側に追いやられる。
「朝から悠太郎の事で頭いっぱいになってるお前のホントの顔が見たくなったんだよ、ヨースケ」
「あ……んんっ……!!」
さっきまでピアノで力強く素敵な音色を奏でていた浩の長い指がぼくの顎に触れ、無理やり上を向かせると、唇を重ねてきた。
「ん……っふ……ぅ……っ……!!」
強引にぼくの口を侵してくる舌に、その心地良さを知ってるぼくの身体は反応してしまう。
研修の事も、悠太郎の事も忘れて、ぼくは浩とのキスに夢中になっていた。
「はぁ……っ……」
「そうそう、コレコレ。お前はこの顔してるのがエロくて可愛くてイイ……」
「そ……そんな……ぁっ……」
浩は嬉しそうにしながらぼくの履いているもの全てを脱がせてしまう。
「ヨースケ、後ろ向いて。後ろから脚で挟むやつやりたいから」
「うぅ……っ……」
甘えるような声で言われて、その快感がどんなに堪らないか知っているぼくは抗えなかった。
「……あー、やっぱコレめっちゃイイよな……」
「う……んん……ッ……!!」
浩もぼくと同じ姿になり、ぼくの両脚の間にその堅くなっているモノを挿れてくる。
抽挿が繰り返される度に自分のも一緒に刺激され、その気持ち良さの事しか考えられない。
「ヨースケ、イきそ……っ……」
「あぁっ……ひろ……っ……!!」
浩が大きく身体を震わせると、ぼくも同じようにイッていた。
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