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第107話
「えぇっ!?」
そこがラブホテルだという事は、ぼくでも分かった。
「ホラ、行くぞ」
「な、何で?お前の時間を楽しめばいいって言って何でここなの?」
ぼくの言葉を無視して、浩は中に入ってどんどん歩いていく。
アジアンっぽい家具が置かれた部屋に入ると、浩はシャツを脱ぎ始めた。
「浩、ぼくの話聞いてないでしょ?勝手にこんな……」
シャツをソファに放り投げたところで、浩はぼくを抱き締めてきた。
「ここなら悠太郎も途中で起きてくるとかねーだろ?お前の我慢してないヤラシイ声、聞かせろよ」
「ちょっ……んん……ッ……!!」
その鼓動がいつもよりハッキリ聞こえてくる気がして、ぼくはその音に合わせてドキドキしていく。
キスをしながらぼくのシャツのボタンを外していく浩の手を掴んだけど、その心地良さに抗おうなんて全然思わなかったんだ。
「や……あぁ……っ……!!」
ボタンを全開にした浩は、その隙間から手を入れてぼくの乳首を摘むように触れてくる。
「ホラ、もっと声出るだろ」
「い……っ、痛っ、何してるの……っ……」
乳首を弄りながら、ぼくの胸元に噛み付いてくる浩。
「イタズラ」
ニヤリと笑ってスマホで写真を撮った浩は、ぼくにその画像を見せてくる。
それはぼくの胸に小さな赤紫色の痣みたいなもの……キスマークがついたものだった。
「こ…こんなのつけられたら困るよ!悠太郎とお風呂に入るのに……」
「ガキなんだから分かんねーだろ」
「や……っ、やだ、やめてよ……!」
「うるせーな、お前だってやった事あんだろ?」
ぼくの身体をベッドに倒すと、今度は首筋の下辺りに唇を寄せる浩。
痛い、だけどそれが気持ちいいって知ってるぼくは口だけ嫌がっていた。
「あぁ……っ、ダメだって……」
「夏休みなんだからこれくらいヘーキだって。ま、春翔辺りが気づきそうだけど」
「うぅ……っ、やだ、嫌だよ。先生方に知られるの……」
「こっちだって知ってんだからお互い様だろ」
「ひゃ…ぁ……っ……!!」
浩の唇がぼくの乳首に触れると、身体に電気が走ったみたいになった。
「お前が嫁とどんなセックスしてたかしんねーけど、オレの方がイイって思わせてやるよ」
「え……っんん……ッ……!」
浩、どうしたんだろう。
いつもより強引で、ぼくの思い違いなだけかもしれないけど、なんだかヤキモチ妬いてるみたいで。
でも今こうやって髪を撫でながら交わすキスがすごく気持ち良くて、もっともっとして欲しくなる。
「ふぁ……っ……」
「その顔、スゲー可愛い……」
「んぁぁ……ッ……!!」
浩の手がぼくのパンツを脱がして直に触れてくる。
ぼくのはもう、下着を濡らすほどになっていた。
「こんな濡らしてるとか、ホントHな身体してるよな、お前」
「あっ、ひろっ、そんな……あぁっ……!!」
指先で鈴口を弄られて、ぼくはもどかしさを覚えてしまう。
「嫁もお前じゃ満足出来なかったけど、お前も嫁じゃ満足出来なかったんじゃねーの?」
「あっあぁっ、そこやだ……ッ……!!」
イキたくなってきてる根元を握られながら、快感を覚えたばかりの所を指で触れられた。
「お、さすがラブホ。いいモンあるじゃん」
浩は少し離れたテーブルに載っていたプラスチック容器を取ると、その蓋を開けて中身を手に落としてからぼくのお尻に指を這わせる。
「ひゃ……っ、なにこれ……ッ……!!」
塗られた所から急に身体が熱くなって、頭がくらくらした。
「お前、ローション使った事ねーの?」
「し…しらな……あぁっ、こんなの……むり…っ…!!」
せき止められたモノのドクドクとした脈動と、浩の指が触れているトコロがじんじんしているのとでおかしくなりそうだ。
「ひろ……ッ、も……なんとかしてよ……!浩がぼくをこんなにしたんだから責任取って……っ……!!」
ぼくが息を上げながら懇願すると、浩は嬉しそうに笑って根元の手を離し、ぼくの中に指を2本も挿れてきた。
「あぁぁ……っ……!!」
目の前をぼくの精が飛び、生あたたかい液体が身体にもかかる。
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