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第108話

「うぅ……っ……」 でも、ぼくの身体はまだ熱を持ったままだった。 浩が挿れてきた指の存在が気持ち良くて堪らない。 「ヨースケ、スゲーエロ過ぎ。安心しろ、何とかしてやるし責任だって取ってやるから」 「はぁ……あぁぁっ……」 下の方から聞こえる、いやらしい音。 ぼくが発しているのか、浩が指に塗った液体の音なのか、そのどちらもなのか。 そんなの、どうでもいい。 指が出入りする度に身体が疼き、胸が苦しくなった。 「ひろ……ッ……」 浩が指を抜いて、裸になって、あの液体を再び手に取ってるのが見える。 「ヨースケ……」 ぼくに覆いかぶさってくるその身体。 既に熱く昂っているモノが指の代わりにぼくの中に来ようとしていた。 「うぁ……ッ、あぁぁっ!!」 ぬるぬるした浩のが容赦なくぼくを貫いていく。 その痛みに反射的に浩の胸を押したけど、ぼくの力じゃビクともしない。 「お前のナカ、めっちゃキツ……っ……!!」 見上げると、浩が短い呼吸を繰り返して苦しそうな顔をしていた。 「だ…だいじょうぶ……?」 どうしてそんな言葉が出てきたか分からないけど、ぼくは息を上げながら声をかける。 「……はぁ?お前、随分余裕だな。こっちは余裕なくてテンパってんのに……っ……」 「あぅ……ッ……!!」 そう言いながら、浩はぼくの腰を掴むと入りきっていなかったところまで中に入れてくる。 「……あー、めっちゃやべー、お前のナカ、気持ち良過ぎ……」 「んあぁっ、あぁ……っ……!!」 そのまま乱雑なリズムを刻まれて、いつしかぼくはイキながら浩に身体を揺さぶられてた。 「……ッ、このまま出すからな、ヨースケ……っ……!!」 ぼくをきつく抱き締めた後、浩はぼくの中で射精する。 ぼくは大きく脈動する浩のを感じながら、その身体を抱き締め返していた。

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