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第110話
ホントにセフレになった浩とぼく。
浩が一緒にシャワーに入るとまたしたくなるから、って言うので別々にシャワーを浴びてホテルを出ていた。
駅に到着すると電車は運行を再開していて、ぼくらはそんなに遅くならないうちに帰る事が出来た。
浩と別れてはると先生のお宅に着くと、悠太郎はすっかり夢の中でソファベッドでぐっすり眠っていた。
はると先生がこのまま泊まっていけばいいと言ってくれて、ぼくにスパークリングワインを用意してくれた。
「で、研修どうだった?」
はるか先生が尋ねてくる。
「すごく勉強になりました!でも……悠太郎がどうしてるかずっと気になってて……」
「ふふっ、やっぱりそうだったんですね。もも先生の事だからそうじゃないかって皆で話していたんですよ」
ぼくの言葉に、はると先生は笑顔を見せた。
本当は……そんな事は最初だけだったけど、先生方には絶対言えない。
「写真をたくさん撮ったので、まとめたらお渡しますね」
「あ、ありがとうございます……」
はるき先生からもお話があって、ぼくはドキドキしながら答えた。
「そういや浩とふたりで駅でピアノ弾いた?動画で上げられてたけど」
「えっ、そうなんですか?」
ぼくらの演奏、動画で撮られていたなんて。
はるか先生に見せられたスマホの画面を見て、ぼくはびっくりした。
『スゴすぎる!イケメン2人によるピアノ連弾』
というタイトルが付けられた動画には浩とぼくの演奏が記録され、1万回くらい再生されていた。
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