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第二章・12
挿入るのか、アレが! あの小さな肛門の中に!?
喘ぎ、というより小さな悲鳴があがり、その表情は快楽とはいいがたい苦悶の顔つきをしている。
すぐに髭男は細かく腰を動かし始め、色白男はその間中自分で自分のペニスを扱いている。
画面を覗き込みながら、優希と要人は口々に感想を言いあった。
「すごいな……、痛そうだ」
「うっわ、こんなふうにするんだ」
「君がさっき、僕にやろうとしたことだよ」
「それはそうだけど」
まさか、こんなに生々しいとは!
延々と続く二人の男のセックスは、画面が切り替わり、カメラアングルが変わり、ロングからアップへと転じたり。
髭男も考えながら突いているのか、時にはゆっくり抜き差ししたり、体を深く曲げて密着させて細かく動いたりと忙しい。
色白男の漏らす声は、あくまで控えめで苦しげに切羽詰っている。
静かな中、肌の触れ合う肉の音や、ぬちゅぬちゅと粘っこい体液の音がこれでもかとまで拾ってある。
ふいに屋外ロケらしく、遠くに救急車のサイレンの音が聞こえたりして、そういう時には優希も要人も笑ったが、互いの笑い声をどこか別のところで聞いているようだった。
すっかり動画に見はまってしまい、この先一体どうなるのかが気になって仕方がないのだ。
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