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第五章・21

 しかしもはや、勝負はついたも同然。  要人は優希の首筋を噛むうちに、どんどんエスカレートしていった。  首だけでは飽き足らず、シャツのボタンをひとつ、またひとつと外し、その鎖骨を食んだ。  胸を撫でさすり、震える指先でささやかな桃色の乳首を転がした。 「あぁ、あッ!」  びくん、と大きく仰け反る優希。  ソファにすっかりその身を横たえ、上から被さる要人にいいように弄られている。 「やばい。これはマズイよ、優希」  頭を冷やせ、と自分で自分に言い聞かせ、優希に体を預けてみる。  百戦錬磨の要人とは違い、優希は言われるがまま首筋に固執している。  ただ、噛むだけではなくキスを何度も落としたり、ふと首ではなく耳を噛んでみたりと、彼なりに変化をつけるようになってきた。  そんな優希がたまらなく可愛らしく、愛おしく。  要人はすっかり発情してしまっていた。 「ホントに、ダメだ。最後まで……ヤッちゃいたくなってきた……」

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