79 / 105
第五章・21
しかしもはや、勝負はついたも同然。
要人は優希の首筋を噛むうちに、どんどんエスカレートしていった。
首だけでは飽き足らず、シャツのボタンをひとつ、またひとつと外し、その鎖骨を食んだ。
胸を撫でさすり、震える指先でささやかな桃色の乳首を転がした。
「あぁ、あッ!」
びくん、と大きく仰け反る優希。
ソファにすっかりその身を横たえ、上から被さる要人にいいように弄られている。
「やばい。これはマズイよ、優希」
頭を冷やせ、と自分で自分に言い聞かせ、優希に体を預けてみる。
百戦錬磨の要人とは違い、優希は言われるがまま首筋に固執している。
ただ、噛むだけではなくキスを何度も落としたり、ふと首ではなく耳を噛んでみたりと、彼なりに変化をつけるようになってきた。
そんな優希がたまらなく可愛らしく、愛おしく。
要人はすっかり発情してしまっていた。
「ホントに、ダメだ。最後まで……ヤッちゃいたくなってきた……」
ともだちにシェアしよう!