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第六章・4

 初めて自分がリードするキスに、優希は気を取られている。 (これは……、さらに一歩進むチャンスかも!?)  要人は心の中でそう思い、優希の肩に置いた手を、そっと下へ降ろしていった。  腕を撫で、鎖骨周りをさする。  そして、薄いシャツ越しに優希の胸を弄り始めた。  もぞもぞと動く要人の手のひらに、優希は困惑していた。 (要人、そこを触っても僕の胸には女の子みたいなバストはないよ?)  そう思った途端、声を上げた。 「んぁッ!?」  ぐりり、と要人の指腹がシャツの上から乳首を押し擦って来たのだ。  くりくりと転がされ、勃ってくる優希の乳嘴。  そこを今度は、爪先でカリカリ引っかかれた。 「ん、んんッ。要人ぉ……ッ!」  もうキスどころでなくなってしまった、優希だ。  終いには、布と一緒につままれて押し潰された。 「や、やめッ!」  そこで優希は、もがいて要人から離れた。

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