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エピローグ・3

「まさか、部下が裏切者だったなんて!」 「ネタばれ読まずに観に来て、正解だったな」  映画が終われば、ランチ。  感想を言い合いながら、ピザを頬張る。 「要人、僕の分まで残しておいてくれよ?」 「あ、ごめん」  ピザが好きな要人は、ついつい優希より多く食べてしまう。  小食の優希は、それで怒るようなことはなかったが。  ランチの後は、ショッピングだ。  冬のセーターが欲しいと言う優希に付き合い、要人もショップを巡る。 「これなんて、どうだろ」 「もう少し、明るい色がいいんじゃないか?」 「例えば?」 「ピンク、とか」 「……要人はどうしても、僕にピンクを着せたいんだね」 「絶対に、似合うって」  優希は結局、アイボリーホワイトのセーターを買った。  ところが要人が、もう一つショップのロゴが入った包みを渡してきた。 「これ、俺からのプレゼント」 「ええっ?」  驚いた。  いつの間に!?  中から現れたのは、セーター。  彩度のやや低い、落ち着いたサーモンピンクのセーターだった。

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