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待ち合わせ

「お待たせ」 「あー高岡さんやっと来……」 「……」 「どうしたんすか?」 「来る途中の……そこにいる高校生っぽい女の子のグループ、伊勢ちゃんのこと見ながらかっこいいって騒いでた」 「え!? うっそ! まじで、どこですか!? あの子たち!?」 「ん」 「まじすか、えーちょっとテンションあがるー。試しに声かけてみましょうか、連絡先くらい教えてくれるかもですよ」 「……」 「はは、つってそんなことしないですけどぉー」 「いやー意外だよな」 「え、なにがですか?」 「伊勢ちゃんみたいな人でもあんなにキャーキャー言われるんだなーすげぇなーと思って」 「……高岡さん怒ってる?」 「がちぎれ」 「子どもみたいな拗ねかたして……」 --- 「お待たせしました」 「よ」 「……高岡さん」 「ん、どうした?」 「さっき誰かに話しかけられてませんでした?」 「あーなんか、カットモデルのやつ」 「なにそれ!?」 「よくあるよ。破格で切ってやるから練習台になれ写真とらせろみたいなやつ」 「え……? 俺そんなん声かけられたことないですよ」 「そう? たまにいるけど時間帯によるのかな」 「へーモデルねーえ、へー」 「……なに」 「高岡さんかっこいいからなー、そういうことがあるんですねーふーん」 「嫉妬?」 「はいはいそういうこと言うんでしょ、分かってましたよそーですよ嫉妬ですよでもそれは自分には声かけられなくてそっちはかけられるんだーみたいなフツーの、ふつーの同性としての嫉妬だから高岡さんが期待してるようなやつじゃないですから残念でしたね」 「……ほんとかわいいなお前」 「なにが!?」

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