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体が二つあるなら僕はもっとすごいことをやっていた
「かーらだがーふったつあるならー……♪」
「なんですかそれ」
「っていう曲があるんだよ」
「へえ、すごい夢のある曲ですね」
「夢あるよな、どーする?」
「ん?」
「体ふたつあったら、どーする?」
「あー、えー……、そーだなー……」
「結構色んなこと出来るようになるよな」
「俺あれですね、普通かもしんないですけど、片方の自分にはひたすら働かせて、もう片方の自分でめちゃめちゃ遊びます」
「えーでも一日中遊んでばっかいたら途中で金足りなくなりそうじゃない?」
「ですかね? そしたら家でずっと寝てます」
「あーいいなそれ」
「高岡さんどうしますか?」
「んー……片方はふつうに生活して、もう片方で今まで出来なかったことやるかな」
「出来なかったことって?」
「観たい映画とかいっぱいあるし、俺ジム通いたいんだよなー、あと旅行も行きたい」
「あー、いいですね、やることいっぱいあって」
「いいっしょ、でも俺が二人いたらぜったい伊勢ちゃんの取り合いになるな」
「俺は一人で高岡さんは二人ってことですか?」
「そうそう」
「うわーそれめんどくさそう」
「多分俺もう一人の自分が伊勢ちゃんとイチャイチャしててもムカつくもん」
「うわうわ俺どうしたらいいんですかそれ」
「伊勢ちゃんが二人いて俺が一人のパターンもあるけど」
「あーそっちのがまだマシじゃないですか」
「そしたら3Pできるな」
「………………は?」
「でも体位が限られてくるよなー、まあ下と口でってことになるんだろうな……手もあるか。まあ足も……いやでも伊勢ちゃんは多分ぬるいやつじゃ満足してくれないだろうからー……、どういうのが一番スタンダードなんだろ? 騎乗位と顔面騎乗位とかかな、難しそうだなー、ちゃんとできるかな俺、あっでもそうか伊勢ちゃん同士がコキ合ったりするパターンもあるのか」
「……えっ……高岡さん何言ってるんですか……?」
「………………俺何言ってんだろ?」
「いやこっちが聞きたい……俺いますげぇ引いてるんですけど」
「……ごめん完全にトんでたわ今」
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