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夏なんです
「あっつー……」
「あ、コーラあとこんだけしかないです」
「あー……キッチンに二リットルのペットボトル置いてあるから冷蔵庫いれといて」
「はーい」
「さっき新しいやつ冷蔵庫入れたばっかりな気がするけどな……」
「ダメですねー、暑いからすぐ喉乾いてガバガバ飲んじゃいますね」
「喉乾いてんだったらポカリとかのがいいんだよ」
「やだポカリ甘いじゃないですか」
「……コーラもけっこう甘くないか?」
「コーラはほら、炭酸だからいいんです」
(……意味がわからない)
「高岡さんも飲んだ方がいいですよ、室内でも熱中症なっちゃうんですよ」
「俺発汗いいから水とか飲み始めると汗とまんなくなっちゃうからなあ」
「いや発汗いいんだったら余計危ないですよ飲まないと脱水症状なりますって」
「えー……じゃあ口うつしして」
「はいコップ」
「口うつしじゃなきゃ飲めない」
「いいから飲め」
「口うつしじゃなきゃ飲めないし俺このままじゃ干からびて死んじゃう助けて伊勢ちゃん」
「じゃあ死んでください」
「……コップちょーだい」
「はい」
「……なんかお腹たぽたぽしてきました」
「飲みすぎだねそれは」
「そーいや全然関係ないんですけどなんか女の子ってお腹たぽたぽになるくらい水飲んでからヤると潮ふきやすくなるらしいですよ」
「……本当に全然関係ねぇな、なんの話なの急に」
「すいません思い出したんでつい」
「誰が言ってたのそんなこと」
「こないだ飲み会で、男友達が言ってました」
「お前友達とゲスイ話してんな……」
「ほんとなんですかね、すごい嘘臭いっていうか……都市伝説っぽいですよね」
「試してみれば?」
「……え?」
「男も潮ふけるらしいよ」
「えっ? ……えっ!?」
「俺もよく分かんないけど、一応そういう現象あるらしいよ」
「えっ? えっ? なに? どっから?」
「チンコ」
「え? それって……。えっ、潮?」
「なんだろうね、射精の上の快感って感じらしいけど」
「へー……えー……、すげーなそれ……」
「うんだから伊勢ちゃんもふいていいよ潮」
「いやいいって言われて出来るもんじゃないでしょ」
「もちろん俺もがんばるから」
「いやそういう問題じゃ……」
「俺伊勢ちゃんなら出来ると思ってんだよね。才能あるから伊勢ちゃん」
「あ、ありがとうございます……」
「いえいえ。だからさあ伊勢ちゃん」
「あっ、あぶね! 今流されかけてた! 危ねぇ!」
「なんだよ流されろよー」
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