「えっ俺伊勢ちゃんにアブノーマルなことなんかしたことないよ」 「はぁ！？」 「えっなに？」 「えっ本気で言ってんの！？」 「俺へんなことしたことないじゃん」 「はぁ！？」 「……なんだよ、俺いっつも愛に溢れたセックスしかしてねぇよ」 「そういう気持ち悪いことって本気で言ってんすか……？」 「なんで？　いっつもいっぱいぎゅーってしたり撫でたりしてるじゃん」 「いやまあ……そういう時もありますけど……そうじゃない時もあるじゃないですか」 「そうじゃない時って？」 「結構ひどいこと平気でするじゃないですか高岡さん、後ろから髪掴んだりするし、あと口に無理やりつっこんで俺がおえってなってるの見て笑ってますよねマジ最低だと思います」 「いやまー……でもそれはアブノーマルではなくない？」 「縛ったりするじゃないですか！　あと変なおもちゃ遣ったり！」 「えー……そんなんふつーじゃん……」 「ふつーって！　ふつーじゃないですよ！　どこがふつーなんですか！」 「えー……」 「ちょっと待ってください高岡さんにとってアブノーマルってどこからですか？」 「なんだろな、まあ縛るのとかもガチの縄みたいのだったらアブノーマルだと思うけど」 「あー、なんですっけ、亀甲縛り？　みたいなやつ？」 「そう、俺そういうのしたことないじゃん、使うのもタオルとかそういう柔らかいやつだし」 「でも縛ったりしてる時の高岡さんすげー意地悪でいやなんですけど……しかもめっちゃ楽しそうだし」 「いやそんなこと言い出したらさあ、縛ったりおもちゃ遣ったりしてる時の伊勢ちゃんだって超嬉しそうじゃん」 「はあ？　何見て言ってんの」 「顔とか声とか色々だよ。あと中がすごいとろっとろになる」 「うわ、そういう生々しい話はしないでくださいよ……」 「アブノーマルじゃないけど、ちょっと乱暴なこととかすると中すごいとろとろになって、入口がひくひくって」 「もーいー！　もー！　ごめんなさい俺が悪かったです！　高岡さんはアブノーマルなことしたことありません！　はい！　すいませんでした！」