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第7話(R15)

 リョースアールヴは美しい容姿をしていて、その容姿と同じく美しい心をした者だと言っていたカルセドの亡き幼馴染のシラー・フェルドス。  しかしながら、今、カルセドをベッドに押し倒し、顎を捕らえているアールヴはシラーがカルセドに教えた美しい容姿をしつつも、野獣のような存在だった。  というのも…… 「なぁ、そんなに欲しいなら、人間で言うところの賭けでもせぬか?」 「か、け……」 「ああ、実際の問題、アールヴの霊薬の精製なんて我には造作もない。ベリルト・レリプットの姿でスープを作る方が手間がかかるくらいだし、お前1人にくれてやるのも訳がないことだ」  ヴェリルはカルセドの顎を掴んだまま、カルセドの耳元で囁く。  甘い毒のような言葉はまだ途切れない。 「なら無償でやる? それも違うと思う。人間とて報酬とやらを支払うのだろう? しかも、人の1人や2人なら不老不死にするなんてことも容易い……試したことはないが、死者さえも2度とは死ねなくなる」 「シ、ラー……」  カルセドは亡き幼馴染で友人のシラーを思う。  側から見ると、どちらが善良とされるアールヴであり、どちらが俗とされる人間か、分からなかった。 「私は……貴方に負けたら……何を、支払うのでしょう」 「ふっ、負けたら、なんて随分と弱気なものだな。まだ条件を告げていないのに。まぁ、勝つのは我だが」  ヴェリルは勝気に言うと、部屋に生えてきた木々の枝を動かし、カルセドの衣服を脱がせていく。カルセドの裸身が現れ、着ていた衣服が完全に剥ぎ取られてしまうと、ヴェリルは木々の枝でカルセドの手足を拘束した。 「我は存外、お前が気に入ってな。故に、お前を支払え。お前の全てを我に」

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