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第9話

全裸で耳も出しっぱなし、互いにポップコーンのように、ひまわりの種を頬張り、ゲイビ鑑賞は終了した。 「...しかし、ゲイビ、てなんだろう」 ガロの一言に即座にまろんは天使のうさぎの打ってくれたワードの束に目を通す。 「....ゲイ。詳しくは知らなくて結構、だってさ。受け?攻め?...なんか色々あんだな。雄側が攻めで雌側が受けなんだと」 「へえ!じゃ、早速、僕が攻めって方を....!」 まろんに迫るガロだったが、手首を掴まれ、抑え込まれてしまった。 「誰がお前を助けてやったと思ってる?俺が助けなかったら、お前、野垂れ死んでたかもな」 間近に迫るまろんの迫力に、ガロはうっと言葉を詰まらせた。 「....まず、キスって奴からな」 唇を合わせて舌を絡ませてみた。 しばらくすると.... 「く、苦しい!」 ガロはまろんの胸を押した。 まろんもまた、ぜえぜえと息を吐いている。 『鼻で呼吸しなきゃ、そりゃ苦しいですよ』 「また覗き見っすか、うさぎの天使さん」 『失礼な。心配だから見ていただけですよ。それに、仕事が一段落つきましたもので』 「鼻で呼吸...」 ガロが呟くと、再び、まろんに唇を塞がれた。 鼻で呼吸することを意識しながら、互いに舌を絡ませているうちに、息が上がる。 「あっ、なんか、変な気分」 「俺も...」 唇を離すと、唾液が糸を引いた。 『その調子ですよ、お二人さん』 天使のうさぎの天界からの声も気にならなくなり、しばらく、舌を絡ませて、互いに甘い吐息を漏らした。 『次はもう少し下に顔をズラしていきましょうか、まろんさん』 天使のうさぎのアドバイス通り、薄いピンク色の乳首に唇をつけた。 舌を這わせる前にガロはぴくん、と体が跳ねる。 舌を使い、転がしたり、吸ったり、を繰り返すと、ガロは頬を紅潮させ、悶え始めた。

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