9 / 14
第9話
全裸で耳も出しっぱなし、互いにポップコーンのように、ひまわりの種を頬張り、ゲイビ鑑賞は終了した。
「...しかし、ゲイビ、てなんだろう」
ガロの一言に即座にまろんは天使のうさぎの打ってくれたワードの束に目を通す。
「....ゲイ。詳しくは知らなくて結構、だってさ。受け?攻め?...なんか色々あんだな。雄側が攻めで雌側が受けなんだと」
「へえ!じゃ、早速、僕が攻めって方を....!」
まろんに迫るガロだったが、手首を掴まれ、抑え込まれてしまった。
「誰がお前を助けてやったと思ってる?俺が助けなかったら、お前、野垂れ死んでたかもな」
間近に迫るまろんの迫力に、ガロはうっと言葉を詰まらせた。
「....まず、キスって奴からな」
唇を合わせて舌を絡ませてみた。
しばらくすると....
「く、苦しい!」
ガロはまろんの胸を押した。
まろんもまた、ぜえぜえと息を吐いている。
『鼻で呼吸しなきゃ、そりゃ苦しいですよ』
「また覗き見っすか、うさぎの天使さん」
『失礼な。心配だから見ていただけですよ。それに、仕事が一段落つきましたもので』
「鼻で呼吸...」
ガロが呟くと、再び、まろんに唇を塞がれた。
鼻で呼吸することを意識しながら、互いに舌を絡ませているうちに、息が上がる。
「あっ、なんか、変な気分」
「俺も...」
唇を離すと、唾液が糸を引いた。
『その調子ですよ、お二人さん』
天使のうさぎの天界からの声も気にならなくなり、しばらく、舌を絡ませて、互いに甘い吐息を漏らした。
『次はもう少し下に顔をズラしていきましょうか、まろんさん』
天使のうさぎのアドバイス通り、薄いピンク色の乳首に唇をつけた。
舌を這わせる前にガロはぴくん、と体が跳ねる。
舌を使い、転がしたり、吸ったり、を繰り返すと、ガロは頬を紅潮させ、悶え始めた。
ともだちにシェアしよう!