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悪戯(1)

春が過ぎて、冬樹はすぐ近くの高校へ進学し、僕も中学3年生に進級した。 勿論2人の関係は、相変わらず円満に続いていた。 円満どころか、僕はもう、ほとんど冬樹の家に入り浸っていて、自分の家に帰ることは滅多になかった。 実は、兄貴に彼女ができて、逆にその彼女が僕の家にしょっちゅう来ていて…何となく居場所に困るってことも、冬樹の家に入り浸る理由になっていた。 その日は、たまたま用事があって家に帰った。 兄貴と彼女が、リビングで酒を飲んでいた。 「あれ、郁、久しぶりじゃん、おかえりー」 「うん、久しぶり」 「お邪魔してまーす」 「あ、どーも」 僕は、彼女にペコっと頭を下げて、さっさとその場を離れて自分の部屋に籠ることにした。 下から2人の楽しそうな笑い声が、何度も聞こえてきたが、僕は特に気にもとめなかった。 しばらくして、だいぶ酔っ払った様子の兄貴と彼女が、僕の部屋にやってきた。 「郁くーん、よかったら一緒に飲まない?」 「えっ?いや、遠慮しときます…」 「えーおいでよー」 「いーじゃん、来いよ」 あまり気は進まなかったが、そんなに言うならしょうがない… 僕もリビングに行って、一緒に飲むことにした。 「乾杯〜」 「あ、どーも」 「いつもお邪魔しててごめんねー でも私、いつか郁くんとちゃんとゆっくりお話してみたいなーって思ってたんだ〜」 「そーですか…」 「お前さ、いつも誰んとこ泊まってんの?」 兄貴が珍しく訊いてきた。 「ああ、先輩んち」 「彼女じゃないの?」 「んー、いや…男の先輩」 「なーんだ、てっきりお前も彼女できたのかと思ってたわ」 んーまあ、正しく言うなら『彼氏』なんだけどね。 ま、そこは長くなるし、めんどくさいから、いいや。 他愛ない話をしながら、そこそこ楽しく飲んでいた。 ところが、そのうちに…泥酔した2人が、僕の目の前でイチャイチャし始めた。 僕はちょっとビックリした。 構わず兄貴は、彼女に何度もキスをした。 「好きなんだろ?こーいうの」 言いながら、彼女を自分の膝の上に乗せた。 そして後ろから、彼女の胸を弄り始めた。 「やっ…ちょっと…郁くん見てるじゃない」 僕は、あーあーと思いながら 「…じゃ、もう僕はこれで…」 と、立ち上がった。 「いーから、見てろって」 兄貴はそう言いながら、彼女の服をたくし上げた。 「あ…んっ」 「こいつ、見られるの好きなんだよね」 僕も確かに、そこそこ酔っ払っていた。 振り切ってその場を離れることもできたハズなのだが、興味本位もあって、僕は再び腰を下ろした。 「あっ…ああっ…」 兄貴の手が、彼女のブラジャーを少しずつずらしていくと、彼女は身体をよじらせながら声を上げた。 露わになった両方の乳首を、兄貴の指が転がすように愛撫すると、彼女は一層声を荒げた。 「ああっ…ん…あっ…ああ…」 女の人の乳房…生で初めて見た。 それその物に対する、感情というか性欲というかはよく分からなかったが、 2人のその行為(自分にも心当たりのある行為)を目の当たりにしたら、そりゃあ…自分も疼いてくるのは仕方なかった。 そんな僕を見てか、兄貴は彼女を抱き上げ立ち上がって…僕の方へまわってきた。 そしてあろうことか、彼女を僕の膝の上に乗せた。 「えっ?ちょっと待っ…」 バランスを崩して、僕はドサッと倒れた。 彼女が僕の上に馬乗りになる形に、なってしまった。 「してやって」 どっちに言ってるんだ? どーしたらいいんだ、この状況… 戸惑う僕に構わず、既にウットリした表情の彼女は… 僕の両手を持ち上げ、自分の胸に誘った。 わっ、柔らかい… と、思わずその感触を確かめるように、乳首の先に指で触れると、彼女はビクビクと身体を振るわせた。 「ああ…んっ」 同じなんだなーなんて思いながら、自分が気持ちいいときを思い出して、指を動かしてみる 「んっ…郁くん…あっ…上手い…」 彼女は息を荒げながら、僕のズボンを膝まで下ろした。そして、まだそれほどでもなかった僕のモノを、両手で押さえ、四つん這いになって自分の口に入れた。 「…」 「…んんんっ…」 僕のモノを舐めながら、彼女がビクッと震えた。、見ると、兄貴が四つん這いになった彼女の秘部を、後ろから指で弄っていた。 「あ…もう、イきそう」 彼女が僕のモノから口を離した。 「挿れてやれよ」 兄貴がいやらしく囁いた。 彼女は取り憑かれたように、僕の上に乗り、僕のモノを自分の中に挿入した。 「あっ…ああ…」 僕にとっては、初体験(正しいほう) ああ…こんな感じなのか… 不思議に僕は、冷静だった。 後ろから兄貴がまた、彼女の両胸を鷲掴んだ。 「ああ…あっ…イっちゃう…」 兄貴に両方の乳首をいじられながら、ゆっくり腰を動かしていた彼女は、あっという間にイってしまった。 僕のモノを締め付ける彼女の秘部が、ピクピクと痙攣していた… ぐったりした身体を支え、兄貴は彼女に濃厚な口付けをした。 身体の中に僕のモノを咥えたままの彼女に、兄貴は再び容赦なく愛撫を始めた。 その狂気的な状況に、彼女は更にウットリした表情を浮かべていた。 「お前まだイってないの?」 兄貴が僕に向かって言った。 「…ん、うん」 「こっちの方がいいか」 そう言いながら、兄貴は彼女の身体を持ち上げ、僕から引き抜いた。 そして再び四つん這いにさせ、僕のモノに傅かせた。 「イかせてやって」 そう言いながら兄貴は、今度は彼女の秘部を、後ろから舐め始めた。 「んっ…んん…」 彼女はまたビクビク震えながら、僕のモノを口いっぱいに頬張った。 やがて兄貴は、トロトロになった彼女の秘部に自分のモノを挿入させた。 「んあっ…あう…」 その状況が彼女の口の動きから、手に取るように伝わってきた。 兄貴の息も荒くなった。 僕といえば… うーん…そうなんだけど、そーじゃない… なんとか快感の出口を探っていた。 目を閉じて…考える。 今、僕にしてくれてるのが、冬樹だったら… 冬樹だったら… 僕のモノがピクッとなった。 自分の快感でいっぱいいっぱいのハズの彼女が、すかさずそこを捉えて、更に激しく口を動かした。 「ん…イク…かも…」 やっと…な感じで、僕はイった。 確認して彼女は僕のモノから口を離れ、兄貴に激しく突かれるまま、声を上げた。 「あっ…あっ…あっ…」 僕の上で2人がほぼ同時に昇天する様子を、僕は割と冷静に見ていた。 期せずして、再認識する ああ、やっぱり僕は、違うんだな…

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