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悪戯(2)

「ええー?兄貴と3Pしたん?」 「…そんな恥ずかしい言い方しないでよー」 僕は冬樹に、こないだの出来事を正直に打ち明けた。 冬樹は笑いながら言った。 「はははっ…これでお前も一人前じゃん」 「そんな、笑わないでよ」 「気持ちよかったろ?」 「うーん…微妙だった…えっ?冬樹は女の人としたことあるの?」 「そりゃーあるよ」 「ええーっ そーなんだ…」 やっぱ冬樹って凄いな、いろんな意味で。 「女の人の身体ってのは、やっぱそれなりに男の欲求を満たしてくれるように出来てるからなー」 「うーん…そーいうもんかな…」 「まーでも、気持ちがないのに、ただ『やる』だけってのはあんが好きでしょうがないってヤツもいるんだろうけど…」 「そーそー ホントにそんな感じだった」 「だからぁ…俺はやっぱりお前とするのがイチバン気持ちいい」 「なに?冬樹…他所で女の人としたりしてんの?」 「ばーか。お前とつき合ってからは誰ともしてないよ」 「ホント?」 「くっくっくっ…お前、結構ヤキモチ妬くんだ」 「そ、そんなことないよっ」 「くっくっ…かわいいな」 そして冬樹は僕にキスをした。 「でも、俺もちょっと妬いちゃうなーお前が他の女とやったなんて聞いたら」 「…ごめん」 「まーしょうがない。ちゃんと教えてくれたし…」 そう言いながら、いつものように彼は、僕のシャツのボタンを外しながら、僕の乳首を弄り始めた。 が、ふと手を止めた。 あれっ…っていう表情の僕を、冬樹はしばらくの間、黙って見下ろしていたが…やがて、悪戯っぽく言った。 「やっぱ許さない」 「えっ?」 「許して欲しかったら、俺の言う事なんでもきいて」 「…へ?」 「自分で脱いで。で、俺も脱がせて」 「…え…」 まーた恥ずかしいこと言い出した。 そして冬樹は、その場に仰向けに寝転がった。 「やってくれなきゃ許さない」 「…もう〜」 しょうがないなーって思いながら、僕は冬樹の上に馬乗りになった。そして彼のシャツのボタンを、ゆっくり全部外した。 「お前も脱いで」 「…」 自分のボタンも外した。 冬樹は手を伸ばして、僕のシャツを肘までずり下げてから、両手を取って自分の胸らへんに誘った。 「触って」 僕は言われるがままに、彼の乳首を、いつも彼にしてもらってるように愛撫した。 「…気持ちいい…」 そう言いながら、彼も僕の乳首に手を伸ばしてきた。 「ああっ…」 それが気持ち良すぎて…ビクビクしてしまい、彼への愛撫の手が覚束なくなってしまった。 「もうーちゃんとして。舐めて」 「あっ…ああ…」 冬樹がまた恥ずかしいことを言うもんだから、僕は余計に興奮してしまった。 身体をビクビクさせながら僕は、彼の片方の乳首に口を寄せた。 少し硬くなったそれを、僕は必死に舌で転がした。 「うん…ん…」 冬樹が気持ち良さげに声を出しているのを見て、僕は更に、それを優しく舐めたり、舌先で突いたり、してみた。 「ん…はぁ…めっちゃいい…」 彼は優しく僕の頭を撫でながら言った。 「下も脱がせて」 はいはい。と、冬樹のズボンを全部脱がせた。 「口でして」 ですよね… 僕は彼のモノを両手で優しく包み、先からゆっくり口に咥えた。 いつも彼が僕にしてくれるように… 僕は彼のそれを舌で刺激しながら、ゆっくり口を上下させた。 「ん…気持ちいい…お前も…脱いで」 僕は、そっと口を離し、立ち上がってズボンを全部脱いだ。 と、冬樹がくるっと、僕の足の下にまわってきて、僕の両脚を捕まえた。 そして、仰向けに寝た、そのちょうど顔の辺りに僕のモノが当たるような体勢に、僕を上に乗せた。 「えっ…これって」 彼が下から、僕のモノを掴んでペロッって感じに舐めた。 「あっ…」 「お前も舐めて」 そう言いながら冬樹は、僕のモノを下からしっかり口に咥えた…僕もまた、上から彼のモノを口に頬張った。 「んっ…んん…」 恥ずかしい… いわゆる…69ってやつですよね?、これ… 僕らはしばらくその体勢で…お互いのモノを弄り合った。 お互い昂ってきたところで、冬樹がまた無茶苦茶なことを言い出した。 「『挿れて❤︎』っておねだりして」 「…なにそれ」 「やってくんなきゃ許さない」 「…もうー」 半ばやけくそで、僕は言う通りにした… 「挿れて…」 「どーしようかなー」 何なの、その小芝居は。 「挿れて❤︎」 「しょうがないなー」 そう言って冬樹は、ようやく起き上がった。 逆に僕を仰向けに押し倒して、上から見下ろした。 「どーして欲しい?」 「…」 「どこをどーして欲しい?言って」 「…胸を、触って…ください…」 「ん、わかった」 いつものように、僕の乳首を愛撫してきた。 「んっ…あっ…ああ…」 いつもと違う謎のプレイに、僕の身体は(たぶん冬樹も)いつも以上に感度が増していた。 彼の愛撫に反応して、あっという間に身体が熱くなって、彼のモノが欲しくなってしまった。 「…あっ…い…挿れて…ください…」 思わず言ってしまった(恥ずかしいっ…) 冬樹も同じくだったんだと思う。 彼はすぐさま、僕の両脚を大きく開いて、待ち切れない風に、勢いよく自分のモノを、僕の中に挿れてきた。 「あっ…ああ…」 冬樹がゆっくり腰を動かした。 気持ち良くて、もうどーでもよくなっていった… 「ん…あっ…僕のも…イかせて…ください…」 「んふっ…お前…かわい過ぎ…」 彼は、自分のモノを僕の奥へ突きながら…僕のモノを両手で扱いた。 「んっ…あっ…ああ…」 「…ああっ…あっ…い…く…」 そして僕らは、お互い声を上げ、一緒に昇天した… 冬樹はそのまま、僕の隣ににバタっと倒れた込んだ。 「はぁ、はぁ…」 「…すっげーよかったな…」 「…」 「…よし、許す…」 「ふふっ…」 「むしろまた何かやらかしてもいーよ。また違うお仕置きしたいから」 「…もおー。こんな恥ずかしいのもうやだ…」 冬樹は僕の目を見つめ…愛おしそうに、僕の頬をなでた。 恥ずかしかったけど…しあわせだった。 僕らはたぶん、 どこの男女のカップルよりも… 愛し合っていたんじゃないかなと、思う。

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