35 / 149
悪戯再び(2)
架空メモとお仕置きプレイのおかげで、僕は週1のバイトを冬樹に許可してもらうことができた。
冬樹も、相変わらず例のスナックのバイトも続けていたので、もしかすると。またあの女ひとに言い寄られることがあるのかもしれないなと、少し思っていたが…そこはもう全然、気にならなかった。
僕はといえば…
すっかり、仕事に慣れてきてしまった。
相手に悦んでもらえるやり方も、少しずつわかってきた。
それにしても、いろんなプレイがあるもんだと思う。
まあ、結城が厳選してくれているらしいので、酷い目に遭うことはなかったが…
水揚げ(後で調べて知った)のふり。
無理矢理されて嫌がる。
縛られる。 とか…
こっちが全部してあげる。
目の前でする。
っていう、小芝居経験が役に立つパターンとか…
かと言えば、こっちがなーんにも考えなくても、めっちゃ気持ち良くしてくれる人もいた。
さて、今日はどんな風かな…
メモを見ると…
『今日のお客さまは2人』と書いてあった。
2人って、今までになかったパターンだな…
ちょっとドキドキしながら、いつものように、指定された車に向かった。
僕が近づいていくと、
既に車に乗っていた2人のうちの1人が、車から降り、僕のために後部座席のドアを開けた。
「…あ、ありがとうございます。よろしくお願いします…」
その人は黙ってドアを閉め、何も言わずに助手席に戻った。そして、車は走り出した。
なんだか怖そう…
見た目で判断しちゃダメと思うけど…そっちのスジの匂いが、プンプンする外見の2人だった。
僕が後ろで、若干怯えている風なのを、バックミラーで確認した、運転してる方の人が口を開いた。
「あーあー。お前がそんなおっかない態度してっから、怖がっちゃってるじゃん。大丈夫だからねー」
「…あっ…いや…すいません」
と言いながら、ガチャっと、何かが足に当たった。
ふと、見ると…座席の下に、拘束具や縄が落ちていた…
「…!!」
そうこうしているうちに、車はまた、郊外のモーテルに入った。
車を止め、今度は運転してた人が後部座席のドアを開けてくれた。
僕はとても恐る恐る訊いた…
「…これ、使うんですか??」
「くっくっくっ…」
不安そうな表情の僕を見て、その人は笑いながら言った。
「使うつもり無かったけど…使いたかったら使ってもいーよ。やってみる?
「…いや、大丈夫ですっ」
僕は全力で否定した。
「コレくらいは使ってもいいんじゃん?」
今まで黙ってたもう1人の方が、落ちていたアイマスクを拾い上げて言った。
「それくらいならいいかもね」
というわけで、僕は部屋に入った途端にアイマスクを着けられ、そのままベッドに押し倒された。
そして2人は寄ってたかって、僕の服を脱がしながら、少しずつはだけた部分を弄っていった
「んっ…んん…」
視界が塞がるっていうだけで、なんでこんなに感度が増すんだろう…
ただ脱がされてるだけなのに…彼らの指が、肌のあちこちに触れるたびに、僕の身体はビクビク震えた。
そっか…いつもより手が多いってのもあるのか…
しかもそれらの手が、どこを狙って触ってくるのかが見えないっていうスリルも手伝って…僕の身体は、またどんどん熱くなった。
やがて2人は僕の頭側と足側にわかれた。
上からの手が、僕の首や乳首を愛撫しながら、口はもう片方の乳首に落ち着き、吸い付いてきた。
下からの手は僕のモノを捉え…また太腿や足を舐めまわした。
「ああ…あああっ…」
2人の手と口で、身体中に愛撫をされ…僕はすぐにイってしまった。
すると今度は彼らは、僕を四つん這いにさせた。
そして上の人のモノが、僕の目の前に押し付けられた。
「ん…んん…」
もちろん僕はそれを、口に咥えた。
と、後ろから下の人のモノが、僕の中にねじ込まれてきた。
「ん…んんんっ…」
いわゆる3Pの定番…
上下の口を塞がれるっていう状態ですね、これ…
と、上の人の手が、僕の身体の下にまわって両乳首を捉えた。
と、下の手は、再び僕のモノを後ろから握った。
「んんっ…んんっ…」
口が塞がれているので、声にならない…
でも気持ちいい…
2人それぞれの抽挿と、それぞれの手の愛撫が、身体の中でグルグル混ざって、僕はまた、大きな快感に包まれて、絶頂を迎えてしまった…
終わって帰り際に、無口で怖い方の人が、畳んだ1万円札を僕にそっと手渡した。
ロッカーの方には、今日は2万円入ってた。
相手が2人だったからかな…
そして、家に向かいながら、思う…
ああ、また経験値が上がってしまった。
ともだちにシェアしよう!