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【番外編】親友同士トーク
「どうも、因です」
「はじめまして、雅己でーす」
2人はペコっと頭を下げ、自己紹介を終えた。
「えーと、僕が郁の親友やってたのは、中2の後半だったかなぁ」
「僕は高等部の2年間…寮が同室だったんですよ」
「寮が同室って、ちょっと一般庶民高校の僕には、あんまり想像つかないんだけど…」
「そーですか、まあ…僕は中高6年間、そんな生活でしたから、そんなもんだと思ってました」
「プライベートな時間、全然ないんじゃないの?」
「相手が留守の時間とか…かな、まあ週末とか長い休みは家に帰れますし」
「へえー」
「しかも僕の場合…何せ郁 が留守がちでしたから」
「あはははっ…」
「中学生のときの郁って、どんなだったんですか?」
「最初は大人しいイメージだったんだけどね。ま、僕が仲良くなったのは夏休み後なんだけど…友だちとしては、普通?」
「普通〜(笑)」
「本人は普通なんだけど、周りがなー」
「あーわかります〜」
「あいつの親友やってるとさ、いろんな事に巻き込まれるよね」
「いやホントそれ、めっちゃわかる〜」
「僕なんかさあ、あいつの友だちってだけで、怖い先輩に絡まれて、脅されたり、殴られたり、したわ」
「ホントですか?」
「そんで割と頑張ったのに、彼氏と仲直りした途端に、もうあんまり僕と遊んでくれなくなっちゃったんだよねー」
「あはははっ…それもわかる〜」
「でもだって、同室くらい身近だったら、すっげー色々ダダ漏れだったんじゃないの?あいつその頃すごかったらしいし…」
「まーしょっちゅう帰って来ませんでした」
「だろうなー」
「なんかヤバい感じで遅い時間に帰ってきたりもしてたし…そんで、次の日夕飯に起こさないといけないっていう…」
「うわーめんどくさっ…」
「知らない先輩訪ねて来たりもするしー」
「ヤバっ…まじかー」
「今いませんーとか、寝てますーとか、いちいち対応しないといけないっていう…」
「いちいちめんどくさいな…」
「居ないって言ってとか、言われたりもするしー」
「大変だったねーマネージャー係…」
「もーホントですよーなんで僕がそんなことしなきゃいけない?って…今から思うとなんか納得いかない」
「まーでも、憎めないヤツなんだけどね」
「そうそう…そこがズルいですよねー」
「それにしても…やっぱバリバリそっち系にいっちゃったんだな」
「最初は、ここでは普通にするって言ってたんですけどね。でも本人よりやっぱ周りが放っておかなかったテイですね」
「例の『○と○の○』の世界だなー」
「テンプレ通りの、投げやり期もありましたからね」
「あーもう誰とでも手当たり次第な感じね」
「そーそー僕まで◯◯されちゃいましたたもん」
「ええええー?」
「まさに、投げやり期の真っ最中でした。さすがに激しく後悔してましたけどね…」
「ど、どんな感じだった???」
「あっこれ…まだ言っちゃダメな話でしたー」
「…てか、ずっと同じ部屋で、○○とかもされて、よくそっちの道に走らなかったな…」
「そりゃもう、強い意志で」
「…僕は、うっかりちょびっとチューしちゃったんだよな…実は」
「えっ?それ本編に出てきます?」
「見逃されてるかもしれないけどねー(苦笑)」
「いやでも、○○に比べたら、チューくらい、何でもないですよー」
「○○…めっちゃ気になる〜」
「それは…もうちょっと先のお楽しみってことで」
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