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暑苦しい日々(1)

僕らは抱き合ったまま、ベッドに倒れ込んだ。 そして律也は、僕を自分の身体の上に馬乗りにさせた。 「俺、初めてなんだから…リードしてよね?」 「ふふっ…」 僕はその体制のまま、自分のシャツのボタンを全て外した。 それから、ズボンも下着ごと脱ぎ捨てて、シャツだけを羽織った格好で、再び律也の上に覆い被さった。 まず僕は、彼の頬を優しく撫でながら、口付けた。 彼のくちびるを舌でこじ開け、そのまま彼の舌に絡みついた。 「…んんっ」 未練がましい感じにくちびるを離れ… 僕はニヤッと笑いながら、彼のシャツのボタンを、ひとつひとつ…外していった。 シャツをはだけて、その首すじから胸へと… ゆっくりくちびるを這わせながら… ズボンのボタンも外し、ファスナーを下ろした。 「…ん…」 下着の上から、彼のモノを撫でながら… 片方の乳首を口で捉え、舌で転がした。 と、みるみるうちに彼のモノは硬くなっていった。 それを確認してから僕は、彼のズボンと下着を脱がせて…改めて彼のモノを、両手で包んだ。 「ん…あっ」 そして右手をゆっくり上下させながら… 先端を少しだけ口に含んだ。 じわじわと…勿体ぶった感じで… 僕はアイスクリームでも舐めるように、彼のモノを愛撫した。 それはどんどん硬くなり…ビクビクと小刻みに脈を打った。 「…んん…ヤバい…すげー気持ちいい…」 散々焦らしてから… 僕はようやく、それを一気に口の奥まで咥え込んだ。 「…あっ…あああっ…」 ほどなく、律也は僕の口の中でイった。 それをきれいに拭ってから、また彼の上に乗り… 今度は彼の両手を自分の乳首に誘った。 「ん…あっ…ああ…」 律也の指の動きに敏感に反応して、身体をビクビクさせながら… 僕は自分のシャツを、肩から肘の辺りまでずり下ろした。 そして、両胸を彼の愛撫に任せながら… 後ろ手で、再び彼のモノをそっと握った。 (自分の上で、後ろ手の姿勢で自分の愛撫にビクビク反応して喘ぐ…) っていう、そんな僕の挑発的な姿を見せつけられてか… 律也のモノは、再び硬くなってきた。 それから僕は、彼の両手を、僕の胸から離し… そっと僕のモノへ運び、それを両手で握らせた。 そのままの状態で、僕は腰を上げ… 再びいきり勃った彼のモノを、 自分の中に、ゆっくり押し入れた。 「ん…んん…ああ…」  僕はいつものように、大げさに声を上げながら、ゆっくり抽挿を繰り返した。 それに反応して、律也のモノが、僕の中でドクドクと脈を打った。 「あっ…ああっ」 律也も、もう僕に任せっきりでなく、僕のモノを扱きながら…自分から腰を動かしていた。 「んんっ…すごく…気持ちいいよ…」 「あっ…うん…僕も…」 そして僕らは、ほぼ同時に果てた… その晩、僕は律也の腕枕で眠った。 彼はひと晩中、僕を離そうとはしなかった。 目が覚めると…辺りはもう明るくなっていた。 うう…苦しいっ 律也の腕や足が、僕の身体に絡みついていた。 まだ彼が寝ているのを確認して、 僕はそれらの間を、やっとこさっとこすり抜けて… ベッドから下りた。 「ふぅーーっ」 そして、そこら辺に散乱した自分の服を探し集めて、ベッドから離れようとした。 「どこ行くの?」 突然、律也の声が響いた。 「ん…起こしちゃった? シャワー借りるね」 「…そう」 律也の視線が…何だかちょっと怖かった。 僕はそそくさと、浴室に急いだ。 なんとなく、1人になって落ち着きたい気分だった。 ところが… 「俺も入る」 僕が浴室のドアを閉めようとした、その時… 律也が駆け寄ってきて、反対側のノブを掴んだ。 「いいだろ」 あまりの強引さに、若干引き気味の僕にお構いなしに、彼は僕の身体を抱きながら… シャワーの栓をひねった。 流れ落ちるお湯の下に…彼は僕を立たせて、 肩から胸へ、ゆっくり手を滑らせた。 「別料金…取るよ」 僕は思わず、冷静に言った。 律也は一瞬、手を止めた。 「いいよ。わかった」 彼はキッパリそう言って、呆気に取られる僕を力強く抱きしめ…口付けてきた。 「んん…」 ゆっくりくちびるを離すと、 僕の顔を見て彼はニヤッと笑った。 「じゃあ、ちゃんとやって貰えるんだ」 そう言って律也は、自分の足元に、僕を跪かせた。 目の前の彼のモノは…既にいきり勃っていた。 僕はそれを握って口に含んだ。 ほどなく律也は僕の口から離れ、僕を立たせ、壁に向かって手をつかせた。 そして僕の背中にピッタリ張り付いて… 手を回し…僕の両乳首を愛撫してきた。 「ん…」 そうしながら彼は、立ったまま後ろから、自分のモノを僕の中に押し込んできた。 「…あっ…んんっ」 奥まで何度も突きながら、彼は、左手を乳首に残し…右手で僕のモノを握った。 「ああ…ん…あああっ…」 そしてまた僕らは、ほぼ一緒にイった。 脱力した僕の身体を、律也は強く抱きしめた。 僕らはしばらくそのまま…シャワーに打たれていた。 と、急に律也が言い出した。 「どっかいこうか」 「えええっ?」 「これから外出届出してさあ、どっか遊びに行かない?」 「…うーん…」 「どうせ暇なんだろ?いーじゃん、ね、行こ行こ」 正直なところ… あんまり一緒にい過ぎるのは、良くない気がした。 でも、彼の強引さに負けて、僕は断り切れなかった。 まいっか…こいつがどーなろうと、僕には関係ない。 別に律也は嫌いじゃない。 友達として遊ぶ分にはむしろ楽しい方だ。 でもここは、ハッキリさせておかないと… 「とりあえず…いったんお会計でいいですか?」

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