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のこりのなつやすみ(2)

「はぁ…はぁ…」 「…ん…あっ…ああ…」 僕はまず…顔の知らない2人に身体を弄られていた。 1人は僕の横に座り、 後ろから手を回して僕の両乳首を弄びながら… 顔や首すじに口付け… もう1人は、息を荒立たせて… 既に自分のモノを、机に座った姿勢の僕の中に挿入させていた。 「あ…ああっ…」 結城に仕込まれた僕の身体は、 そんなちゃちな愛撫ですら、いくらでも反応した。 藤森と正田は、それぞれ椅子に腰掛け、 その様子を見ながら酒を飲んでいた。 「ん…ううっ…」 1人目が僕の中でイき…自分のモノを引き出した。 それを見たもう1人は、 僕の身体を机の上に押し倒し… 両足を大きく広げさせた。 そして、とっくにいきり勃っていた自分のモノを、 僕の中に押し込んできた。 「…あっ…んん…」 間髪を入れずに次のモノを挿れられるっていうのは… そういえば初めてかもしれない。 僕は頭のどこかでそんな事を考えながらも その、シチュエーションを愉しみながら… それの抽挿に合わせて、少し大げさに喘いだ。 「あっ…あっ…ああっ…」 2人目もほどなく、僕の中に出した。 「なんだよ、ちゃんとイかせてやれよー」 様子を眺めていた正田が、 そう言いながら近寄ってきた。 確かに、僕はまだイっていなかった。 でも、そこまで辿り着きそうでつかない長い前戯を… いくらでも愉しめる身体になっていた。 (結城のおかげで…) 2人目が机から降りてから… 今度は正田が、ズボンを脱いで、机に上った。 「嬉しいな…またお前とできるなんて」 そう言いながら正田は、 僕の顔を両手で押さえ、口付けてきた。 舌を入れ、僕の舌に絡ませたり… 吸い付きながらくちびるを刺激したり… 十二分なエロい口付けだった。 「んん…」 ゆっくり口を離れると、 彼は頭を僕のモノの方へ向けた。 そして右手でそれを握り、口を付けた。 「…んっ…あ…」 左手は、僕の乳首を捉えた。 転がすようにそれを刺激しながら… 彼は、僕をイかせるべく、僕のモノを咥えた。 「あっ…ああっ…」 前戯を愉しめる身体でありながら 相手が求めれば、イける… そんなコントロールまでもできるように 僕の身体は、なってしまったんだろうか… 「…んんっ…出…ちゃう…」 僕はほどなく、正田の口の中で果てた。 彼は満足そうに僕を見下ろしながら言った。 「俺もやって」 僕はゆっくり身体を、起こし… 両手を正田の腰元に絡みつけるように抱きつき… 彼のモノを口に咥えた。 「やらしいな、お前…」 そう言いながら正田は、僕の髪を撫でながら… 僕の口の愛撫に身を任せた。 それが大きく硬くなると、正田は僕の口から離れ… 自分は膝を伸ばして座り… その上に僕を同じように後向きに座らせた。 「あっ…」 僕の身体が、他の奴らからよく見えるように ゆっくり両足を開かせ… その体勢のまま、自分のモノを僕の中へ挿入させた。 「ん…ああっ…」 そして後ろから手を回し、僕の乳首を弄りながら、 うなじから背中へと、くちびるを這わせた。 オブザーバーの飢えた獣のような視線が… 僕を捉えているのが正面からわかる。 そんな状況がまた… 僕を妙なテンションにさせた。 僕はわざと、言った。 「…恥ずかしいよ…こんな格好…」 その瞬間、 僕の中の正田のモノがビクッと脈を打った。 「あっ…」 それに反応して、僕の身体も震えた。 彼は左手を乳首に残し…右手で僕のモノを握った。 そしてまた、僕をイかせるべく愛撫をしながら… 自分も腰を揺らした。 「あ…ん…恥ずかしい…みんな見てる…」 「見せたらいい…お前のイき顔」 「あ…あっ…んんっ…」 正田の手で、僕は再びイった。 仰せの通り…目を閉じて恍惚の表情で。 それから彼は、僕の身体をしっかり押さえ付け… 自分の快感に任せて激しく腰を動かし… ほどなく僕の中でイった。 ラコンブラード学院… なかなかどうして侮れないな。 っていうか、この…正田って人が割と凄いんだな。 僕はそんなことを考えていた。 その最中… 僕は、冬樹のことを忘れていた。

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