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あぶない悪戯(1)

僕は、ふらふらと… 自分の部屋に向かっていた。 結城の言葉がいつまでも 頭の中でグルグル回っていた… 結城さんは… そんな気持ちで、僕につき合ってくれていたのか… 何かもう…自分の全てが嫌になった 冬樹の望みを受け入れられない自分… 結城さんの気も知らないで甘えている自分… 投げやりになって身体を売り続けている自分… あああーもうっ 僕はもう、ホントにダメだ… どうしたらいいのか…わかんない 「おい、郁」 僕の部屋の並ぶ廊下に差し掛かったとき、 誰かが、僕の肩を叩いた。 振り向くと、正田が立っていた。 「探したんだよー。ね、今夜、大丈夫?」 「…うん」 僕は即答した。 もう、またそんな風に思い悩むのはイヤだった。 「このまま行ける?」 「うん」 そして僕は、正田に腕を掴まれて… 彼の部屋に連れられて行った。 「ちょっと面白いモノが手に入ったんだよねー」 「ふうーん、何?」 「見てからのお楽しみ〜」 「…?」 僕らは、正田の部屋に入った。 「…?!」 いつになく薄暗い正田の部屋は… うっすらと煙が立ち込めていた。 その煙の中に… 4〜5人の知らない男たちが座っていた。 テーブルの上には、酒と煙草… それから、瓶に入った何やら乾燥した葉っぱのような物が置かれていた。 どの男も煙草を手にもっていた。 その煙草は… 普通のとは少し形が違うように見えた。 「まあ、とりあえずやってみて」 正田は僕をソファーに座らせ… その妙な…形の歪んだ煙草を、僕の口に咥えさせた。 そしてライターに火をつけた。 「…ふぅーー」 …と、2〜3回吸ううちに… 何とも言えない感覚になってきた… 「どう?気持ちよくなってきた?」 「…うん…何これ?」 「ふふっ…楽しくなるクスリ…」 そう言いながら正田は、僕に口付けてきた。 「…んっ…んん…」 この不思議な煙草のせいもあるんだろうか… 濃厚なエロい口付けをされてるうちに 僕の身体と気持ちは、どんどん熱く昂っていった。 「もっと気持ちよくなった?」 庄田がいやらしく囁いた。 「うん…なんだか、気持ちよくてボーッとする」 僕は半ば朦朧として、答えた。 正田は周りの男たちに、何やら合図をした。 …と、彼らはそれぞれ、 1万円札を何枚かずつ…取り出した。 「じゃあ始めようか…」 「…?」 「今日は投げ銭システムだからねー」 ああ… あの種類の人たちって、 なんでこう、色々妙なことを思い付くんだろうな… 「楽しませて、いっぱい稼いでねー」 「…」 朦朧とした頭で…僕は考えた… 僕はゆっくり立ち上がり、 自分のシャツのボタンを…1つずつゆっくり外した。 それから、ズボンを脱いで…ベルトを外した。 そして、そのベルトを…正田に差し出した。 「これで…僕を縛ってください」 そう言って僕は…後ろを向き、 両手を後ろに回した。 「へえー」 言いながら正田は、言われるがまま… 僕の両手を、後ろ手で縛った。 僕はその状態で…正田の足元に跨いて、言った。 「挿れて…」 そして、口を半開きにして、少し舌を出した。 「…ふふっ…そうきたか」 正田は薄ら笑いながら、自分のズボンを脱ぎ… 僕の頭を押さえて… 自分のモノを僕の口に挿れた。 「ん…んっ…」 彼がそれを、出し入れするたびに、 僕はいちいち、舌で彼のモノを刺激した。 「あっ…あっ…」 その妙な煙草のせいだろうか… 正田の息も、いつもより激しかった。 快楽に任せて正田は抽挿の動きを早め、 やがて、僕の顔めがけてイった。 僕は恍惚の表情を浮かべ…肩で息をした。 「…はぁ…はぁ…」 続いて僕は、その隣の男にも… 同じように口に挿れさせた。 「気持ちいい…もっと淹れて…」 その次の男にも…最後の男にも… 同様にさせた。 全員をとりあえずイかせた僕には、 人数分の1万円札が投げられた。 それから僕は…正田の膝の上に、 後ろ向きに座った。 「口が、気持ち良過ぎて…もうイきそう…」 両足を大きく広げて… それぞれのモノを口に挿れられたことで 興奮して十分勃った自分のモノを… そこにいる全員に見せつけた。 そして正田を振り向いて、言った 「お願い…イかせて…ください」 「どうして欲しい?」 即座に正田が言う。 さすがの切り返し 「…胸…触ってください」 と、正田は僕の胸ら辺を…指で弄った。 上手いこと、乳首には触れないように… 「こんな感じ?」 意地悪っぽく彼は言った。 「…んっ…んん…」 その焦らされてる感じがまた… 僕の身体を熱くさせた。 僕のモノは…誰に触れられたるわけでもないのに ビクビクと脈を打ち、小刻みに震えていた。 「ここも触る?」 そう言いながら… 正田の指が、ほんのちょっぴりだけ、乳首に触れた。 「あああっ…」 僕の身体は、ビクッと大きく震えた。 「どうする?」 またとてもいやらしそうに、彼が言った。 「そこ…もっと触ってください…」 それを聞いた正田の指は、両方の乳首を捉えた。 そして、押し潰すように転がした。 「あっ…あっ…ああ…」 散々焦らされたあとに、 ピンポイントで乳首を愛撫されることで… 僕のモノは、瞬時に絶頂に向かって昇り詰めた。 「こっちはいいの?触んなくて…」 そう言いながら彼は、 片方の手を…僕の股間へ伸ばした。 「ああっ…んんっ」 その手が、僕のモノに… 触れるか触れないかくらいのタイミングで… 僕はイった… 「あっ…はぁ…はぁ…」 「へーお前…触んなくてもイっちゃうんだ」 正田は、興味深そうに僕をしみじみ見た。 そーなんです… いやでも、あなたのその… エロい小芝居あってこそ…です。

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