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爽やかな悪戯(1)
「美味いな…お前にこんな才能もあったとはな…」
いや、才能じゃなくて、
普通の人は、生きていくためにやるんです。
ってか…
『も』って、何?
「ワインも悪くない」
結城は、とても満足そうに食べてくれていた。
「明日もこのパターンにしようか」
「お前がいいなら、是非そうして欲しい」
そしたら明日は、
庶民メシの代表なカレーライスでも作るかな…
食事を終え…僕はキッチンで食器を洗っていた。
そこへまた、結城が見学にやってきた。
ウイスキーの瓶を持って…
「氷くれる?」
はいはい…と、
僕はまた、アイスペールに氷を入れて渡した。
そしてまた彼は、椅子に座って…
僕が食器を片付ける様子を見ながら飲んでいた。
「ふうー」
「お疲れ様。ありがとう」
作業を終えた僕に、結城はグラスを差し出した。
「ん…」
僕はそれを受け取り、残りを一気に飲んで…
またそれを結城に渡した。
彼はまた、そのグラスにウイスキーを注いだ。
そしてゆっくり立ち上がった。
「俺も、料理してみるか…」
…と、結城は急に僕の身体をバッと抱き上げ…
まさか調理台の上に僕を寝かせた。
えっ!?
ビックリし過ぎて声にならなかった。
しかもまた俺って言ったし…
悪戯っぽく笑って僕を見下ろす結城は、
いつになく酔っている風に見えた。
「どう料理するかな…」
少し考えて…まず彼は、
グラスの酒を口に含んで、僕に口付けた。
結城の口から、僕の口にそれが流れ込んできた。
「んっ…」
僕はそれをゴクンと飲んだ。
それから彼は…
僕のシャツのボタンをひとつひとつ外し…
乳首に少し触れながら、両側に開いた。
「んんっ…」
脱がされてる…こんな場所で…?
そんなテンションも相まって、僕の身体はそれだけで熱を帯びてきた。
それから結城は、
僕の両腕を上にあげさせて…
酒の入ったグラスを手に取った。
「…?」
上にあげた両腕を、左手でしっかり押さえながら…
結城は右手にグラスを掲げ…
また悪戯っぽく笑った。
そして、僕の両方の乳首を目掛けて、酒を滴らした。
「あっ…ああっ…」
その冷たく心地良い感触に…
僕は思わず目を閉じて、身を捩った。
結城は、それを見て…またニヤッと笑った。
続いて結城は、氷を自分の口に含んだ。
そしてその口を…僕の首すじに這わせてきた。
「あっ…んん…」
氷と舌とを織り混ぜて…そこ此処を愛撫しながら、
やがてそれは胸へと下りていき…
乳首に落ち着いた。
「あっ…ああ…」
たまらなく気持ちよかった。
さらに結城は、もう片方の乳首に…
手に持っているグラスを軽く当ててきた。
「んんんっ…」
僕はまた、ビクッと大きく震えた。
冷たく硬い物体が乳首に触れるたびに、
僕はビクビクして喘いだ。
「ん…あ…んん…」
両腕を左手でがっちり押さえつけたまま、
彼はその愛撫を続けた。
その嗜虐的なテンションも手伝って、
僕はまた…気持ち良過ぎて、意識が朦朧としてきた。
結城はそんな僕の様子を見て、
またニヤニヤと笑った。
そして、いったん手を離し…
僕のズボンを下着ごと脱がせた。
それから彼は、またアイスペールを手に取った。
氷を1つ取り…まずは、僕の口に…挿れた。
「ん…」
もう1つ氷を取り…今度は僕の乳首に…乗せた。
「んんっ…」
もう片方にも乗せた。
「…あっ…」
そして最後はまた、自分の口に含んで…
その口を、既に小刻みに脈を打っている僕のモノに這わせてきた。
「んん…あっ…あああ…」
ひんやりした氷と、例の異様な結城の舌が…
交互に僕のモノに纏わりついてきた。
たまに乳首に触れる氷の刺激も混ざって…
しかも調理台の上っていう…
それはまた、
これまでに味わったことのない快感だった。
僕はもう、すぐにイってしまった。
「はぁ……はぁ……」
僕は目を閉じ…余韻に身体を震わせた。
そんな僕を見下ろして、結城が呟くように言った。
「料理…楽しいな」
ああ…そーいう…
結城さんの料理って…そーいうこと…ですか
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