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黒い謀略(3)

「んんっ…あっ…あああっ…」 僕が2度めの絶頂を迎えるのに… さほど時間はかからなかった。 「…はぁっ…ぁっ…あっ…」 僕がイったのを確認してから、 恭吾はまた、腰を激しく動かして… やがて僕の中に出した。 「まだまだ足りないかもね…」 そう言いながら、ゆっくり僕の中から引き出すと、 恭吾はさっさと、ベッドを下りた。 「でもとりあえず、僕は満足した…」 「…はぁ…はぁ…」 目を閉じ…息を荒げて横たわる僕を残して、 彼はそのまま、服を着て部屋を出ていってしまった。 「…っ」 僕の身体の震えは…治らなかった。 何で…こんな… 恭吾への憎しみと、 それすら忘れさせてしまいそうな、 この身体の火照りは一体何なんだ? 僕は、どうしたらいいのか分からなかった。 逃げなきゃ… そう思っているのに… それを考えるのすら鬱陶しいほど、 身体が疼いて仕方がなかった。 「……っ」 たまらず僕は… 自分で、自分のモノを握った… そして自分の快感に任せて、手を動かした。 「…んんっ…」 ほどなく、僕は自分の手で…またイってしまった。 そして、そのまま… 仰向けに横たわったまま…目を閉じた。 そして、何時間… どのくらい時間が経っただろうか… 窓のカーテンの隙間から差し込む光が消え… 部屋がすっかり暗くなった頃… 僕の身体は、突然一変した。 「…ううっ…?!」 何だか分からないけど、苦しかった。 心臓がドキドキして…身体がガタガタと震えた。 じんわり、汗も滲んできた… ふと、自分の右腕を見ると… さっき恭吾に注射された辺りに… 既にいくつかの針の跡があった。 「…コレの…せいなのか?」 バタン。 そこへ、また再び…恭吾が入ってきた。 「そろそろ切れる頃でしょ…」 「…はぁ…はぁ…」 僕は息を荒げながら、彼を睨みつけた。 「そんな怖い顔しないでよ…ちゃんと持って来たからさー」 彼の手には… たっぷり液体の入った注射器が握られていた。 ダメだ… アレを入れられたら…またおかしくなる… 僕の頭には…そのときはまだ、 辛うじて、一抹の理性が残っていた。 しかし、恭吾に力付くで押さえられる事に… 抵抗するだけの体力が残っていなかった… 「…あうっ…」 そして敢え無く… 再び腕に注射針を刺されてしまった。 「安心して。ここにいる限り…僕の側にいる限り…いつでも打ってあげるから…」 驚くほど、スーーっと…身体が楽になっていった。 …ああ…すごく気持ちいい… 僕は…安堵で、薄ら笑みさえ浮かべた。 と、恭吾が…指で僕の耳に触れた。 「…あっ…ん…」 僕はビクっと震えた。 僕の身体は、もうそれだけで、 十分熱くなっていった… 恭吾は、にやにやと笑いながら… 僕の耳から…頬へ… そしてくちびるへと、指を這わせた。 「…あっ…あ…」 僕は目を閉じ…ビクビクと震えた。 「すごく気持ち良さそうだねー」 恭吾は僕の顔から指を離すと… 自分のズボンを脱ぎ捨てて… ベッドの脇に立った。 「欲しいんじゃない?僕の事が…」 「…」 僕は首を…小さく横に振った。 「身体は欲しがってるみたいだよ…」 そう言って彼は… いつの間にかいきり勃っていた僕のモノに、 そっと…触れた。 「あっ…あ…」 僕は更にビクビクと、身体を捩らせた。 その刺激は、 僕の意識を朦朧とさせるほど気持ちよかった。 「僕のこと欲しいでしょ…?」 欲しかった。 欲しくて欲しくてたまらなかった… 「欲しいんなら、ここに来て…」 恭吾は自分の股間を指さした。 「僕に跪いてくれたら、いっぱいあげる」 僕はゆっくり起き上った… いやダメだ… これは…この注射のせいなんだから… ほんの少しの理性が、必死に僕を止めようとした。 「僕のことも…注射もいくらでもしてあげる…」 欲しい… 彼のモノも欲しい… 注射も欲しい… この注射があれば… いつでもこんなに気持ち良くなれる… じわじわと頭に沸き上がってくる感情と… ぞくぞくと体に湧き上がってくる感覚が… 僕の理性のエリアを着実に侵食していった ああああー ああーもうー 僕はついにベッドから下りた。 そして…恭吾の足元に跪いた。 「…泣いて欲しがって」 彼はそう言いながら…僕の髪を撫でた。 僕はそのまま…目を閉じた。 そして恭吾のモノに口付けた。 「…ふふっ」 その瞬間… 僕の理性は完全に、 跡形もなく…消え去った。

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