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新たな出逢い(2)
「…ん」
頭の上から、僕に口付けてきた弘真は…
僕の…両肩から手を滑らせ…胸ら辺を撫で…
やがてシャツの上から、乳首を弄ってきた。
「…CD聞かなきゃ…」
彼の口が離れた隙に、僕は言った。
弘真は、ピタッと手を止めて、
テーブルの上のCDを取ると…
デッキに入れて、スイッチを押した。
「BGMになりそうな曲だといいんだけどなー」
言いながら、彼はまた、僕の後ろに立った。
そしてまた…上から僕の乳首に手を滑らせた。
「…何…今日はそーいう拘りなの?」
「…うん」
デッキから流れてきた曲は…
歪んだギターの…それほど早くないテンポの…
とても心地良い曲だった。
「…結構いい曲だね…」
「なに、ちゃんと聞こえてるの?」
そう言って弘真は…シャツの上から執拗に…
僕の両方の乳首を愛撫し、
それが外から分かるくらい硬く尖らせた。
「…はっ…あっ…」
僕はビクビクと震えながらも、
流れる曲に、耳を傾けていた。
こんな感じの、心地良いギターのメロディーを、
僕はいつか、聞いたことがあった…
確か…あれは…あの部屋で…
「まだ聞こえてる?」
「…ん…んんっ…」
僕は、ビクビクしながら頷いた。
「聞こえないようにしてやるー」
言いながら弘真は、
僕のシャツのボタンを外していった。
そして、彼の指が、直に僕の両乳首を捉えた。
「…んっ…あ…ああっ…」
僕は身悶えながら、記憶を辿った。
いつかあの部屋で…こんなギターの曲を聞きながら、
あの人に抱かれてたな…
目を閉じて僕は…
その人の名を、回想した。
…冬樹…
「は…あ…んんっ…」
回想に耽っている間にも、
弘真の指は、僕の乳首を玩び続けた…
玩びながら…彼は僕の首すじに舌を這わせた。
僕は更にビクビク震えながら、言った。
「…気持ちいい…もう、出ちゃいそう…」
弘真は、手を止める事なく、言った。
「じゃあ、自分で脱いで…」
ふふっ…
そんな風にしたこともあったな…
なんても回想しながら…
僕は自分で、ズボンを脱いだ…
「ここ、ずっと気持ちよくしといてあげるから…」
弘真は僕の、尖った乳首を指で軽く叩きながら…
更に…デジャヴな台詞を続けた。
「自分でして…」
反射的に…僕は思わず言った。
「…ん…恥ずかしい…」
「は、今更なに言ってんの…」
「…言ってみた…」
ついつい、回想に浸ってしまった。
僕は自分のモノに手を伸ばした。
「…ん…あっ」
弘真に執拗に乳首を責められて、
僕のそれは、もう長くはもたなかった。
「はっ…あ…あああっ…」
自分で数回…擦っただけで…
僕はすぐにイってしまった。
「…はぁ…はぁ…」
余韻で息を上げながら、僕は言った。
「…良い曲ばっかりだね…」
「何それ、まだ聞こえてんの?」
弘真は、釈然としない表情で、僕の隣に座った。
「なんか虚しいな…俺…」
彼は煙草に火を付けた。
「ふふっ…ごめん…でもさ…」
僕は弘真の、煙草を持つ手を取り…
自分もそれを吸ってから、
彼の目を覗き込んで、続けた。
「弘真がすごく気持ち良くしてくれたから…良い曲に聞こえたんだと思う…」
「美味いこと言うねー全く…どこまでホントか知らないけどさー」
僕は、弘真の太腿に手を置いて…更に言った。
「聞きながらもっとしたい…」
「…」
弘真は、煙草を揉み消しながら呟いた。
「ズルいよなーお前」
「…そう?」
「まー惚れた弱味でしょうがないんだけどさー」
そう言う弘真を…僕は、
僕の方からソファーに押し倒した。
そして…彼の上に馬乗りになり…
シャツのボタンを外した。
「…んんっ…」
弘真が身悶えた。
僕は、彼の両方の乳首に指を這わせた。
「…んんっ…なに…ズルいって言ったから…?」
「…今日はそーいう拘りで…」
密かに僕は…
あの人との思い出に浸りながら…
弘真の乳首に、口を寄せた。
「ん…あっ…」
ビクビクと震える彼の…
乳首を…僕は、舌と指とで愛撫した。
「…お前にこんなんしてもらうの…初めてかも…」
弘真は目を閉じて、気持ちよさそうに言った。
僕は、そんな彼の…ズボンを脱がせた。
そして彼のモノを握り…
その先端を舌で舐めた。
「はっ…あ…」
ビクっと震える弘真の身体を押さえて…
僕はそれを、ゆっくり口に含んだ。
「あっ…んん…んっ…」
それが十分にいきり勃ったのを確認して、
僕は、手を離し…彼の上に跨ろうとした。
と、弘真はムクっと起き上がり…
素早く僕の身体を抱き上げた。
「…あっ」
そのまま僕をベッドに持って行き…
僕の身体をベッドの上に投げるように寝かせた。
そして間髪を入れずに、
僕の上に覆い被さった。
「すげー興奮した…」
そう言って彼は、僕の両足を開いた。
そして、その興奮したモノを、僕の中に押し込んだ。
「はっ…あっ…ああ…」
まだ曲は続いていた。
その夜、僕は何度も弘真にイかされながら…
心地良く回想に耽り続けていた。
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