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第22話 無条件降伏

仁は少し考えていた、いや考えるふりをしていた。そして一言。 「それは、俺にチンコ入れられてイきたいってことでいいのか?」 わざと生々しい言葉を使ってくる。それは俺への最後の忠告なのか、はたまたただの言葉責めの一環なのか。それは知らないし、この際そんな事はどうだっていい。 そうだよ、正直言ってお前が愛おしくてたまらない。夢で見たあの感覚がもう一度欲しい。散々尻の中弄られた挙句、太いの入れられて気が狂うまでにイかされたあの感覚が。脳の髄にまで染み渡っているあの地獄の多福感を、もう一度と求めてしまう。 「ああそうだよ、早くお前のチンコ入れろ! もう好きにしていいから!」 それは事実上の降伏宣言だった、それも無条件降伏ってやつだ。お前に主導権全部やるから早く後ろでイかせろとかいうドMも変態も真っ青な発言だ。我ながらなんてこった。 「どこでそんなツンデレな誘い文句覚えてんだ?」 さっきまで言葉責めをしていたお前にはツッコむ権利ねえだろ。と心の中で悪態をついた、心の中ぐらい強気でいさせろ。どこがツンデレでどこが誘い文句なのかはいまいち理解に苦しんだが、それでスイッチが入ったようで、侍のようなきっちりした和服をするりするりと脱いでいった。 予想通りの筋肉だった。夢の中の記憶だから信憑性はかなり低かったが、あれと同じ、期待を裏切らないぐらいの肉体美だ。少し見惚れてしまったのは内緒、出来る限り調子に乗らせたくない。喧嘩をたくさんしてきたのだろう。俺みたいにただあるだけじゃない、普段から力を使っているやつ特有の実用性がある付き方をしていた。 そして下半身、見ないように気を具張ろうとするも、圧倒的好奇心を前に無意識に目が動き、捉える。そして戦慄した。デカイ、夢で見たよりデカイ。夢の中でもそれなりの大きさはあったが、それを凌ぐほどだ。違うだろう、夢よりでかいのはなんかもう違うだろ。アレが入るとか俺死ぬんじゃないのか?いや解してるから入る?もう分からん。 「じゃあ入れるぞ……」 「待て待て、死ぬ死ぬ!」 「今入れないと辛いぞ、まだ半勃ちぐらいの今が一番いい」 それで半勃ちかよ!お前ほんとに日本人か、ハーフだったりするんか、それを疑うレベルだ。アレ絶対コンドーム入んねえ、DXサイズとかが必要だ。そういえばこの異世界ってコンドームねえのか……つまり生かよ。 あんなデカイの、しかも生がこれから入ってくる事実に恐怖は拭えない。しかし、期待もあった。夢の中よりも気持ちいいんじゃないか、運が良ければ中に出してもらえるんじゃないか。そんな自分のものとは思えない期待というなの打算。 「覚悟決まったか?俺は出来たぞ」 「……手を、握ってくれ」 壊れるかも知れない、ここまでデカイと痛いのかも知れないと言う恐怖を誤魔化すため、ほんの些細な願い事。快く握ってくれた。安心する、このままだったら入れてくれてもいいと思えるほど。 いくぞと短く呟いたその声を、しっかり聞いた。その瞬間、何か大きなものが身体を迫り上がってきた。はあはあと腹で呼吸をする、握られている左手を、その体温をしかと感じる。気持ちいい、気を遣ってくれてるのだろうか、ゆっくりとした動きだった。圧迫感は流石に凄いが、押し潰されることへの未知の快楽を強く感じた。 「は、はぁ、デッカ……過ぎ、だろ」 「悪い……痛いか?」 なけなしの力で後ろに手を回した。キツくないと、痛くないと伝えるために。まあ本音を言えば痛みはないけどキツくはあった。しかしそれに勝る未知の気持ちよさはそれらを遥かに勝った。 身体の中を抉られると言うのは思ったよりも恥ずかしい。でも俺がさっきイッてしまったアレ、思い出した前立腺だ。それを大きなそれで強く擦り抉られ、歓喜余った声が出てしまう。抜き差しをされるだけで脳が麻痺してしまう、もう何も考えたくない、壊れるほどついて欲しいと。 「あぁあ、うう……気持ち、いぃ! ……もっと、もっと、して?」 「……ああ。ぶっ壊してやるよ」 握られていた手を離されたと思えば、今度は両脚を持ち上げられる。完璧に犯す体制へと移った。そして今まで俺を気遣って遠慮してくれたのではなく、寧ろ手加減といった方が正しい事が分かるほどの、力強い律動が始まった。

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