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第197話 驚異の耐久力

「ま、まて、そんなに深く入ったら……」 「それはお前が言うセリフじゃねえんだけども……」 どっちが入れられてんのかわかんねえな。俺の中に入れば入るほど甲高い声をあげて喘ぐ喜助を見ているとそう思う。大きさはいうてまあまあだけど、比較的前の方にある前立腺を抉るにはわけない。結腸は……もっと大きくなってくれたらいけるかも。付き合わさせているお詫びとしてめい一杯出していいからなと頭を撫でると、フルフルと震えながら首を横に振られた。 そんなに俺の中で出すのが嫌なのかと少しムッとした。自分で言うのもなんだけど男を喜ばせるのは慣れたもんだし(それでも仁のはデカすぎてキツいけど)、童貞の喜助に負けるつもりもはなからない、さっさと搾り取ってやるよ。上下にガンガン動かしながら締め付けるだけでもそれなりのダメージになるはず。 「気持ちいいか? 我慢しなくていいから、早くくれ、熱いの待ちきれねえよぉ」 「あ、あぅ、あっ……まだだざないぃ、中出したら、お腹壊す」 白くてどろりとした喜助のが欲しい、負けていない、まだあいつの方が喘いでるし多分先にイくのもあいつのはず。なんで俺のこと心配してんだよ余裕か、欲に任せて精子欲しがる俺がとんでもないド変態に見えるだろ。 しかし余裕ぶっこいてた手前言うのはあれだけど、そこから喜助は驚異の耐久力を発揮する。さっきは手マンだったからまあ簡単だったけど、中出しとなると話は違うと判断したみたいで、何がなんでも出そうとしない。すっかり顔はアヘって舌も回ってないのに射精だけはしない。はやくはやく、熱いの欲しいのに……! 「おい、おいぃぃ♡早く出せよ、早漏の癖に出し惜しんでんじゃあねぇ!」 「らめらぁ、なからし、らめなんだよぉ!」 言っとくが手は抜いてないからな。いやほんとのところ最初は手加減してたけど今はもうマジだ。中にハメてたら熱くて気持ちいいものが来ると身体はわかっているようで、ズコバコしているうちに身体が熱くなってくる。しかし肝心のいつもならとっくに来ているあの快感がやって来ることなく、完璧に不完全燃焼だ。 納得俺としては何一つ面白くない。なんかプライドを叩きのめされた気分で、腰をくねったり言葉責めをしてみたりとにかく喜助の気分を高めて気持ち良くなることを徹底して行った。するたびに気が狂ったように反応するし、チンコも痛いんじゃないかと心配になるぐらいにガチガチになっている。でも射精だけは何がどうあってもしない、これをかれこれ20分ぐらい繰り返している。 「射精しろ! 精液くれよ、なかにピュッピュしてぇ! 早くイきたいぃ〜♡」 「じな"い"ぃ"ぃ"、だざない♡!!」 強すぎる、俺だってまだ一度もイけてないのに。気持ちいいのだけれど決定打がない、熱いアレが注がれて初めて身体はイッてくれるのだろう。それに多分プライドのうちから無意識に自分を抑えているのもあると思う。 今まで経験してきた行き過ぎた快感による愛のある調教のようなセックスとはワケが違う、焦らし主体の心をズタズタにするセックスだ。本音を言えば今すぐに縋りたい、俺の身体好きにしていいから、早く射精して、イかせて欲しい。しかしどうしても言えない、意外と俺はプライドが高いみたいだ。しかも言ったとしても喜助が素直に従うとは考えにくい、今目の前で他人のために20分も射精我慢してる奴だもんな。 「なが、ちょうらい♡、今なら中に出していいんだぞぉ♡」 「いやだぁ、うぅ♡、そとにだすから、ぬいてくれ!」 無理矢理引き剥がそうとしてくる、せっかく繋がったチンコがまだ射精もしていないバキバキの童貞チンコが逃げ出してしまう。 「やらぁ!! ぬからいでぇぇ!!」 半狂乱になって抜くなと泣き叫ぶ。「欲しい欲しい欲しい♡♡、なんでもするから、早く欲しい! 熱くて、ドロドロで、気持ちいいの、少しでいいからちょうらい、イキたいの♡」 …………あ、 「今の、なに?」 「え、あ、いやぁ……」 やばい。言っちゃった、隠してたのに。我慢出来なくなった願望が喉から出た十秒後、ようやくことの重大さに気が付いた。言葉を失い俺を見る喜助、泣きそうな顔をして目を逸らすことしかできない俺。まだ半分ぐらいは入っているチンコ、前立腺の位置にちょうど当たって気持ちがいい。 「今の、梓?」 「違う……その、えっと……」 喜助は幻滅しただろう、逆レイプするだけにはとどまらず、泣きながら射精を強請るこの俺を見て。こんなに汚くて淫乱な俺をもう2度と天使だとは思ってくれないだろうし、そう接してもくれないだろう。 そして何より1番の致命傷というべきなのは、背後の存在だ。いつからいたのだろう、今冷静になってようやっと気が付いた、喜助も気が付いている。背後、つまり部屋と廊下を繋ぐドアにもたれて俺たちの事を見ているこの男。コイツは、俺の恋人だ。 「随分と楽しそうだなァ? 彼氏抜きでやるセックスは大好きだもんな、梓」

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