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第7話

次の日の昼休み、レオナはいつもどおり植物園の亜熱帯ゾーンで昼値をしていた。 思うように身体が動かないのはマレウスとのあの行為のせいだろう。 それくらい悦かった。 「キングスカラー」 「……なんだよオマエ。何しに来やがった、マレウス」 「お前が何時もここにいると、リリアに教わった」 『リリアとは誰だ?』とレオナは思ったが、詮索はしなかった。 「お前との行為のあとの会話のことを話したいのだが。あのときお前は僕に好意を示していたのだろう?」 「俺は一度口にしたことは撤回するつもりはない。もうオマエのことなんてどうでもいい」 「気付かずすまない、僕は友との交流は苦手なのだ」 「は、友?っお前はただのライバルだ!!……それ以上の関係はない」 そう言うと、レオナは目を閉じた。 「……そうなのか。それは残念なことをした」 そのマレウスの言葉を間近で聞いたと思った瞬間、レオナの唇に温かいのもが触れて来た。 その感触は何かを知っていて、レオナはあえて目を開かなかった。 ゆっくりとその感触は離れていき、気配が無くなるとレオナは目を開いた。 「っ……、つくづく苛つく野郎だ」 だがレオナにとって、その苛立つ感情は嫌なものではなかった。

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