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第8話 キングスカラーは欲しい物を言葉にしない。
俺が欲しいと思うものは、手に入ることは少ない。
だから俺は欲しい物を言葉にするのが嫌だった。
言葉にしたら、欲しいものは俺から摺り抜けていくようなそんな気がしていた。
だから最中でさえ、本当に欲しいものは言葉にしたくない。
「あぅ……、ん」
マレウスの指が俺の中を犯す。
俺のそこはもう快感しか感じない穴になっていた。
本当はもっと太くて硬い、マレウスのペニスを充てがって欲しい。
「気持ちが悦いか?キングスカラー」
「っ……。ふぁ、あっ」
イチイチ分かってることを聞いてくるマレウスのセックスは嫌いじゃない。
けど、俺はその問いに返事はしない。
「もっと奥がいいのなら、たまには僕を欲しがってくれないか」
「……ほしっ、くない」
「全く、素直ではない猫だな」
マレウスの指が俺の前立腺を擦ると、たまらなくなった俺は絶頂を迎えた。
「あああっ」
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