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第10話

レオナは自分から欲しい物はあまり言葉にしない。 言葉にすると自分から欲しい物が遠ざかる、そんな気がしていたから言葉にするのを控えている。 レオナが一番欲しいものは『王位』だった。 まだレオナが幼かった頃、王位につく兄ファレナに『王位が欲しい』と言葉にしたことがあった。 その時にファレナは『王位継承権には順番がある。レオナには譲ることが出来ない』と言った。 それからレオナは本当に自分が欲しい物を言葉にすることが少なくなった。

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