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第27話
手袋を外したマレウスの手が、整えたレオナの制服のボタンを外していく。
深い口付けで酸欠になったレオナの息は荒い。
ボタンをすべて外して露わになった胸の突起を口で舌で愛してやると、受けた身体は快感に震えた。
「っ……、はぁ」
褐色の肌をしているレオナだったが、乳首はうっすらピンク色をしているのが不思議だった。
それがまたそそられるといえばそうなのだが。
「先程の行為ではそんなに愛撫はされていなかっただろう。僕が撫でてやる」
「やっ、やめろ……」
長い前戯は好きじゃないレオナは、とろとろに溶けていた。
本当は前戯は好きじゃないというのは、きっと身体が慣れてないからだろう。
「前の者との行為を僕が上書きしてやろう」
マレウスはレオナの中にある、前者の性液を魔法を使わず指で掻き出した。
「あっ、ああっ!!……だめぇ、っやめろ」
マレウスの長い指がレオナの悦いことろに当たり、レオナは何度も中だけでメスイキした。
「これはまだ指だ。そう何度も締め付けてくれるな」
マレウスはヤキモチを妬いていた。
レオナはマレウスに良い返事をしていない、だからレオナは誰とでも拒まず性行為をしてもいい身だろう。
けれどマレウスにとって家族以外で一番近いレオナが、マレウスが好意を寄せているレオナが他の者と愛し合う行為をしてほしくない。
誰しも好きな相手が自分以外の者に抱かれていたら感じる感情なのに、レオナは気にしていないのか。
レオナだってヤキモチを妬くこともあるだろうに、レオナは他人には無頓着なのだ。
それは無自覚に傲慢であった。
「キングスカラー、僕を受け入れてくれ」
マレウスの反り立つ下半身のものをレオナの中に少しずつ挿入れていくと、それだけで快感で目がチカチカした。
「あ、あああっ」
そして揺すり始めると、さらなる快感が押し寄せてきて、レオナは声にならない悲鳴を上げた。
「キングスカラーの中はとても気持ちがいい」
レオナもマレウスとの性行為が一番悦かった。
けれどレオナは只々受け入れることだけで精一杯で、淫らによがることしかできないでこの行為はいつも終わるのだ。
だから、レオナは悦いと伝えたことがなかった。
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