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第31話

「おい、ラギー」 遅刻して学園に来たレオナはラギーを食堂で見付けると声を掛けた。 「!!……レオナさん」 「なんでオマエ今日は起こしに来なかったんだ?」 レオナはいつもより髪の寝癖が酷かった。 それはそうだ、レオナの身だしなみはラギーが管理していたのだから。 「なんでって……、俺起こしに行ったッスよ」 「なんだよオマエ、俺がいつも二度寝しても起こすだろうが」 「一緒に居ちゃいけない人が……、はっ裸で一緒に寝てたっていうか……」 聞き耳を立てていた周りの生徒が一瞬にして固まった。 レオナは髪を掻き上げてから深い溜息を吐いてから大声で怒鳴った。 「今まで気付けなかったオマエが悪い!!……ったく、今度は何があっても起こせよ」 そう言うとレオナはラギーの隣に座ったが、その日のラギーの昼食は喉を通らなかった。

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