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第43話
「なんだ、キングスカラー。照れているのか」
マレウスの言うとおり、レオナは照れていた。
今まで己の身体を使って何人もの雄を誑かしてきたレオナが照れている。
「五月蝿い。このっ……見るな!!」
「ふはははっ!!いつもの威勢のよい猫がこんなことで照れているとは。そんなお前は中々見れるものでもない、眺めさせて貰おう」
マレウスは顔を隠そうとするレオナの両腕を掴み、抑えつけた。
と同時に、勢いよくベッドにダイブしてしまった。
「っ止めろ!!俺を見るな!!」
しかし今のマレウスは止まらなかった。
「お前は可愛らしい仔猫だ、キングスカラー」
レオナは気恥ずかしくて耳を垂らして視線を外した。
「俺は……、っ可愛くねぇ!!」
「愛しい僕の仔猫。僕の后になってくれ」
「……嫌だって言ってんだろ」
「何故だ、キングスカラー。僕はお前が欲しくてたまらない」
マレウスはそのままレオナに口付けをした。
「マレ……、ウス」
「愛しい、とても好きだ。お前をこのまま僕の城に連れ帰りたい」
本当にマレウスの言っていることが本心なのか分からなかったが、真っ直ぐに迫られたことの経験がないレオナは抵抗することなく服を脱がされた。
「とても美しい身体だ。この身体も心も、お前の全てを僕のものにしたいと思っている」
身体全体を撫でられ、見られて、レオナは今まで感じたことのない快感を覚えた。
「ふぁあ……っっ」
不思議な喘ぎがレオナは発してしまった。
喉もゴロゴロ鳴っている今の自分はとても恥ずかしいのに、とても気持ちがいい。
「僕はキングスカラーを愛している」
「あああっ!!」
軽く撫でられただけでレオナは絶頂を迎えた。
ただの絶頂ではなく、メスイキ(ドライオーガズム)でレオナの身体は快感が続いていた。
身体がマレウスの狂器のようなペニスが欲しくて、レオナは攻めたてる輩の下半身を探った。
しかしそこにあったのはフニャフニャのペニスだった。
「……僕は酔い過ぎたようだな」
マレウスはそのままレオナのうえで突っ伏した。
「このクソトカゲ野郎……っ!!」
レオナはマレウスから初めてオアズケを食らった。
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