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第44話

「キングスカラー、昨夜は済まなかった」 「べっつにー、俺は気にしてねぇよー」 「そして……、僕は飲みすぎてしまっていたらしく殆ど覚えてないのだ」 昼休みマレウスがレオナに謝罪している姿がナイトレイブンカレッジの食堂で見ることが出来た。 「オマエって酒飲むと無能なんだな」 「僕が……、無能だと?!」 「別に俺は気にしてねぇよ。俺はな?」 レオナは初めてオアズケを食らったが、あの羞恥でいっぱいな自分を覚えてくれていないマレウスに安堵した。 「お詫びといってはなんだが、詫び酒盛りを……」 「オマエに酒は一切飲ませねぇ!!」 レオナはマレウスに会うときは、今後酒を一杯でも飲ませなかったとか。

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